Takamine EF381SC
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兵庫県にお住まいのM.K.さんからMartin D-28 CustomとTakamine EF381SCのリペアご依頼をいただき、両ギターともフレットすりあわせと弦周りのTUSQ化を行いました。
フレットすりあわせ
1.マスキングテープでフィンガーボードを保護します。
2.ボディもアクリル板でカバーしました。
3.直定規を乗せて、フレット山が凹んでいる箇所にマークを入れます。
4.マークされた部分を中心にフラットファイルでサンディングします。
5.平らになったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
6.紙ヤスリ(#400)で粗研磨します。
7.さらにスチールウールで研磨を進めます。
8.最後はコンパウンドで磨き上げます。
9.プロテクタ類を外しましょう。
10.ピカピカのフレットになりました。
ピッチ調整~サドル作製
1.サウンドホールにチューナー、サドル位置にイントネーターを取り付けました。
2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。
3.サドル山位置を書き写していきます。
4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。
5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。
6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。
8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
9.サドル高の切り出しを終えました。
10.サドル上部にピーク位置を書き写します。
11.サドルピーク位置を削りだしていきます。
12.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
13.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
14.ブリッジピン穴加工を終えました。
15.サドルを取り付けました。
16.完成したブリッジとサドルです。