YAMAKI Mugen MarkII
戻る神戸市にお住まいのEibuさんからYAMAKI Mugen MarkIIの調整依頼をいただきました
レコーディングにこのギターを是非使用したいとのご希望です。「このギターの音がCDになるんだ」と思うとリペアを行う手も熱くなってしまいました(笑)
(Eibuさんはボーカル・レナさんと一緒に、ユニット名neQuaとして2006年10月22日にインディーズ・レーベルからCD「やわらかな光」をリリースされました
このギターはこのCDでメインギターとして使用され、素晴らしい音を奏でてくれました!)
弦まわり部品(ナット・サドル・ブリッジピン)のTUSQ化を行うと共に、ピッチ調整をサドル・オフセットで行いました。
ピッチ確認~弦待避~ナット溝クリーニング
-
- 1. リペア前のピッチずれを確認します。サウンドホールに
- 1. リペア前のピッチずれを確認します。サウンドホールに
-
- 2. リペア前の弦を待避させておき、弦高調整時に再利用できるようにしておきます。
-
- 3. ナットを取り外しました。
-
- 4. ナット溝に残っている古い接着剤とゴミを取り除きます。
-
- 5. クリーニング終了後のナット溝です。きれいになりました。
ブリッジピン穴加工
-
- 1. 弦高を下げるため手段としてサドル高を下げます
-
- 2. 糸のこの刃で溝を掘った後、トリマで溝を広げます。
-
- 3. 加工後のブリッジピン穴です
サドル作製
-
- 1. オリジナルサドル(右)と切り出したTUSQ素材(左)です。
-
- 2. 最初に行ったピッチずれを補正するため、サドルトップ位置に オフセットをつけていきます。
-
- 3. オフセット加工を行ったTUSQサドル(右)です。
-
- 4. 新しいサドルをブリッジに装着しました。
ナット作製
-
- 1. オリジナルナット(右)と切り出したTUSQ素材(左)です。
-
- 2. 新しいTUSQサドルはオリジナルよりも放物線傾斜をつけました。
-
- 3. 弦溝位置をマーキングします
-
- 4. 弦溝を掘り込みます。弦高調整の余裕を残して、浅めの溝にします
-
- 5. 新しいTUSQナット(左)とオリジナルナット(右)です。