How to リペア
「これまでに、リペア・調整を手がけたギターの紹介をさせていただきます。 いつもリペア後のギターをオーナーの方にお返しする時、「きれいになって良かったね。いつまでもかわいがって弾いてもらうようにね。」と娘を嫁に送り出すような、感傷的な気持ちになったりします。でも、オーナーさんのギターを弾いてほほえんでいる姿を思い、胸を張って送り出すことができます。
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- ショルダー部 凹み傷リペア
サイド・ショルダー部の凹み傷修復の様子です。凹み部分はサイド・ボードの割れも伴っていますので、蒸気による矯正、パッチ材による補強、および塗装タッチアップの一連の作業をご紹介します。
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- バックボード・インレイ除去
カスタムギターなどでボディに特殊な装飾を施すことがありますが、このケースではバックボードに施されたインレイと塗装加工を取り除いて標準的なボディへの変更をご紹介します。
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- フィンガーボード切削加工
外観上、どうしても修正したいオリジナル・デザインはあると思います。このケースではサウンドホールに飛び出したフィンガーボードを切削除去するというご希望にお応えさせていただきました。
工夫点はフィンガーボード周囲の木製バインディングを再利用して、できるだけ加工跡を目立たないようにした点です。 -
- 打痕跡リペア
トップ・サイドのエッジに残った打痕跡の修復です。蒸気を使った木繊維修復とペーストを使った埋木で打痕跡はほとんど目立たなくなりました。
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- ネック折れリペア
ネックはギターのまさに「ネック」な部分で不注意によって致命的な障害を受けます。以前リペアされたネック折れ部分を強度的、および外観的にも改善しました。
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- バーフレット交換
戦前のギターに使用されていたバーフレットの交換です。現在のギターに使用されているT字フレットとは異なる要領で交換を行います。
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- ポジションマーク入れ替え
フィンガーボードのポジションマークはギターの顔の一つでもあります。 お好みの色や形のインレイに入れ替えることにより、より愛着のあるギターになります。
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- 蒸気を使った打痕跡リペア
通常、打痕傷はギターの繊維や塗料類をそのまま保持したままの状態を維持しています。 一方、木の繊維は高温多湿に置かれると圧力を加えられた元の状態へ戻ろうとする性質を持っています。 この性質を利用して蒸気を使って打痕跡をリペアすることができます。
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- ロングサドル交換
Martin社のロングサドルはブリッジへの密着性が大きいので、弦の振動を効率的にボディへ伝搬します。 ブリッジとの密着性が高いが故に、簡単に交換することが難しいパーツの一つです。
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- ボルトによるブリッジ固定
通常、ブリッジは接着剤(ニカワ等)で接着されていますが、ブリッジピンのないタイプは剥がれることもあります。 再接着の他に、更に強度を上げてボルトで固定する方法もあります。 このケースではボルトによるブリッジ固定をご紹介します。
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- バインディング剥がれリペア
通常、ブリッジは接着剤(ニカワ等)で接着されていますが、ブリッジピンのないタイプは剥がれることもあります。 再接着の他に、更に強度を上げてボルトで固定する方法もあります。 このケースではボルトによるブリッジ固定をご紹介します。
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- プレスによるフレット打ち込み
フレット打ち込みは木槌、またはプラスティック・ハンマーなどによる「たたきこむ」方法が一般的ですが、この場合ギターへの衝撃を配慮した打ち込みを行う必要があります。
今回ご紹介するのはフレットを「押し込む」方式です。ギターへのショックは全くありませんので、フレットとフレット溝に神経を集中することができます。 -
- ネックリセット
ネックはロッド調整により、ボディとの接合部からりヘッド側の湾曲を調整することが出来ます。 経年変化等によってネックとボディとの接合自体が歪んだり、トップ板がふくらんだりするとネック・リセットが必要となります。
ネックリセットは比較的大がかりなリペアですが、ギターを長く使っていくためには必ず必要になる作業です。
接合形式には色々な方式がありますが、今回は典型的なダブテイル・ネックジョイントのネックリセット・ケースをご紹介します。 -
- ブリッジプレート・リペア
ブリッジの裏側(ボディ内部)にブリッジプレートという堅めの部材があります。弦のエンドポールが当たる部分です。
専用のジグを使ってプレートのリペアを行う様子をご紹介します。 -
- 塗装リペア(スクラッチ)
知らない間に付いてしまった傷、不注意で付いてしまった傷・・・どなたにも経験あると思います。 ギター塗装面から比較的浅い傷(いわゆるスクラッチ)のリペアをご紹介します。
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- トップ板穴補修
まれなケースですが、トップ板に穴加工される方がおられます。
今回はトップ板に開けられた穴の修復をご紹介致します。 このテクニックは他の修復への応用が可能かと思います。 -
- 左利きプレイヤー対応
ほとんどのギターは右利きプレイヤーに対応しています。左利きの方はコードを逆にして覚えるか、右利きに合わせて弾く必要があります。
今回のケースは、右利き対応のギターを左利き対応に変更を行ったケースをご紹介します。 -
- ブリッジプレート・リペア(当て木)
ブリッジの下、トップ板の裏側に堅めの部材があります。それをブリッジプレートと呼びます。 主に大きな役目は二つで、弦に振動音を確実にトップ板に伝えるためと、弦のエンドポールを保持するためです。
今回のケースではブリッジプレートが後者の目的(エンドポールの保持)が出来ていない状態のリペアをご紹介致します。 -
- ネック・ヒール部の折れ、フィンガーボード脱着
ボディとネックを接合している部分に何かのアクシデントで力が加わったとき、ネックはヒール部から折れ、フィンガーボードはネックから浮きます。
大切なギターがこのようなアクシデントに合ったとしても、ギターは蘇ります。 -
- Gibson アジャスタブル・サドル・リプレース
Gibsonのアジャスタブルサドルを通常のサドルに置きかえたい、というご希望をお持ちの方は少なくないかもしれません。
確かに音曲特性的に見ましても2本のボルトを通して音を伝搬するよりも、ブリッジそのものを通してトップ板に音を伝えた方が良いと思われます。
今回は元の状態(アジャスタブルサドル)のも戻すことが出来る、非接着型のサドルリプレースをご紹介致します。 -
- トップ板クラック(割れ)リペア
トップ板に割れ(クラック)が入っている! 一昔前(といっても20~30年くらい前)のギターは、 乾燥が進んで、枯れたいい音が出始める反面、 このクラックには要注意ですね。
クラックを放っておくと、割れの隙間がだんだん広くなって修復が難しくなってきます。 -
- バーフレット脱着(リプレース)
最近のギターではあまり見かけられなくなりましたが、20世紀前半に製作されたギターに装着されているフレットは、横から見ると長方形の形をしています。
バーフレットという名前はこの形から来ています(現在のフレットはこれに対してTフレットと呼ばれています)。
今も昔もフレットがすり減ることには変わりなく、バーフレットを脱着してフレット高を調整する必要があります。 今回はすり減ったバーフレットを、埋木によってフレット高確保するリペアをご紹介します。 -
- ブリッジ脱着
ブリッジが経年変化で移動したリペアケースを紹介致します。
このケースの場合、ブリッジを一旦取り外し、トップ板塗装のリペアを行った後、ブリッジを接着しました。