YAMAHA FG-180
戻る東京都にお住まいのD.K.さんからYAMAHA FG-180のリペアご依頼をいただきました
D.K.さんが運命を感じて入手されたギターです。リペア後、素晴らしい音色を奏でるギターに蘇りました
リペア後のギターを受け取られてD.K.さんから、とても暖かいメッセージが届きました。D.K.さん、ありがとうございました
FG-180と一緒に素晴らしいギターライフを送ってください!
ギター無事に届きました!
ホント言うと、このギターを直していいものかどうか、
リペアに出している間ずっと悩んでいましたが、 帰ってきたギターを弾いて、ああ、やっぱりこれでよかったんだと、今では自信を持って言うことが出来ます
再び歌えるようになったギターの呼応のように、ひどくボリュームのある音で、 近所のことを考えますと、目いっぱいのストロークが出来ないほどです
響きは深く、 一音一音に繋がりが生まれ、それでいて暖かく、申し分のない音質です。
ギターはまだ生きていたんだ!
それを確信できる、すばらしいリペアをありがとうございました。
リペア前の状況確認
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- 1. ヘッド部です。ペグ、ナットが取り外されています。
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- 2. ブリッジです。中央の山部分が削り取られています。
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- 3. ブリッジの厚みがないため、サドル溝底がトップ板にまで達しています。
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- 4. ブリッジの厚みは約5mmです。ブリッジの作製とネックのリセットを行うことでギターを蘇らせることにします。
ブリッジ交換(取り外し~新規作製)
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- 1.ネックリセットを行う前にブリッジ作製を行います。(目標弦高からネック角度を算出するためです)
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- 2.ラバーヒーターでブリッジを暖めます。
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- 3.接着剤が暖かい間にパレットナイフを隙間に差し込みます。
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- 4.ブリッジを取り外しました。
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- 5.新しいローズウッド・ブロックからブリッジを削り出します。(下に置いてあるのが、ブロックです)
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- 6.ブロックをブリッジの形状に切り出します。
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- 7.これはサンディングステーションというジグです。ボール盤に取り付けて中央のサンディングポールで部材を削ります。
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- 8.ブリッジのアウトラインを削り出しました。
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- 9.オリジナルブリッジをテンプレートにしてブリッジピン穴をあけます。
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- 10.さらにサンディングベルトで整形していきます。
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- 11.ボディ装着前のブリッジです。
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- 12.HideGlue(ニカワ)でブリッジを接着します。このとき、ブリッジピン穴を基準に位置決めします。
ネックリセット
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- 1. 15フレットをハンダゴテで暖めながらゆっくりと抜いていきます
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- 2.フィンガーボードを傷つけないようにゆっくりと抜いていきます。
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- 3. フレット溝の奥にあるネックポケット(ネックとボディの接合スペース)にドリルで貫通穴を開けます。
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- 4. ラバーヒーターを使ってフィンガーボードをボディから外します。
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- 5. ヒーターを当て木との間にサンドイッチします。
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- 6. クランプで当て木を固定し、ヒーターに通電します。徐々に温度を上げていきます。
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- 7.最高温度でそのまま数分間置いた後、ナイフを差し込んでいきます。接着剤が熱で軟化しているのがわかります。
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- 8.ボディとフィンガーボードのジョイント部分のすべての接着を外します。
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- 9.フィンガーボードがボディからはずせましたので、次にネックを蒸気ではずします。まず専用のジグを取り付けます。
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- 10.ジグの裏側はこのような形になっています。
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- 11.ジグ取り付けが完了しました。
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- 12.蒸気発生用のエスプレッソメーカーにホースと蒸気注入ジグを取り付けます。
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- 13.15フレットの穴に先端を差し込んで蒸気を発生します。かなりの高温蒸気が発生しますので、ギターと体へのやけどには要注意です。
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- 14.蒸気注入中です。あふれ出てくる蒸気をタオルで拭き取っていきます。
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- 15.ネック押さえを徐々に締めながら蒸気を注入していくと、数分後ネックがはずれます。
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- 16.ダブテイル・ネックジョイントがはずれました。
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- 17.蒸気の熱と湿り気が残っている間に古い接着剤(ニカワ)を削り落としておきます。
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- 18.クリーニングの終わったネックジョイント部です。
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- 19.ネックリセットではこのネック接続角度を調整して再接続します。とても微妙な角度調整です。
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- 20.ヒール部分を削っていきます。(前もって算出したヒール削り部分の深さだけ削ります)
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- 21.次にネックジョイント部を削ります。(フィンガーボード側を中心にヒール部側へのみ傾斜をつけていきます)
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- 22.同様にして反対側も削っていきます。
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- 23.ジョイント部のサイドを削り終えました。
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- 24.中央部分はノミを使って削ります。
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- 25.ジョイント部の際もノミで彫り込みます。
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- 26.反対側も同様に彫り込みます。
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- 27.目標の深さまで掘り終えました。
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- 28.ボディにネックを取り付けてみてネック角度を確認します(まだ接着はしません)。
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- 29.新しく作製したブリッジの上面をねらっています。
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- 30.この時点でネックの横方向の接続(直線性)も確認します。
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- 31.ナット部、ボディ接続部、ブリッジの中央が一直線上に乗ることをアクリル板直定規を使って確認します。
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- 32.ネックジョイント部です。
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- 33.ブリッジです。ジョイント部削り~ネック角度確認~直線性確認を繰り返し行います。
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- 34.視覚を使っての確認も行います。弦が張られている状況をイメージします。
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- 35.ネック角度微調整を行います。ボディ側にマスキングテープを貼ります。
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- 36.ネックとボディの間に紙ヤスリを挟んで抜き取ります。
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- 37.ネックの角度微調整を行うとともに、ねじれ補正も行います。
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- 38.ある程度角度が確定しましたら、シムを入れて仮取り付けします。右手で隙間に入れているのがシム(クレジットカードの切れ端)です。
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- 39.ネックとボディを押さえ込んでネックを固定します。
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- 40.さらにクランプでネックジョイントを締めます。(最終接着携帯を確認します)
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- 41.ジョイント部調整が終わりましたら、仮シムの代わりに本番のシム(木製)をジョイント部に接着します。
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- 42.この位置に接着します。
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- 43.タイトボンドでシムを接着し、ワックスペーパーを挟んで押さえ込み、固着を待ちます。
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- 44.次にシムとジョイント部の密着度をカーボン紙を使って確認します。(手に持っているのがカーボン紙です)
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- 45.カーボン紙を挟んでネックを取り付けるとこのように密着具合がわかります。
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- 46.ムラのある部分を軽く削り取ります。
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- 47.HideGlue(膠:ニカワ)をフィンガーボード裏とネック接合部に塗っていきます。(この時期は気温が高かったので、湯煎の必要はありませんでした)
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- 48.ネックとボディを接合します。ゆっくりジョイント部にネックを置きます。
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- 49.当て木とクランプでネックを固定します。
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- 50..クランプによってあふれ出た接着剤をふき取っておきます。このまま固着を待ちましょう。
フレット交換
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- 1. フレットをはんだごてで暖めながら、フレット抜き工具で抜いていきます。
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- 2. フィンガーボードとバインディングを痛めないようにゆっくり作業を進めていきます
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- 3.この要領でゆっくりと時間をかけてフレットを抜いていきます。フィンガーボードを前もってオレンジオイルで保湿しておくとスムーズに抜き取りが行えます
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- 4.全フレットを抜き終えました。
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- 5.直定規を当てて、フィンガーボードの平面を確認します。
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- 6.軽くサンディングします。フレット抜き取り時のささくれを削り取る感じです。
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- 7.サンディング後のフィンガーボードです。フレット溝にゴミがたまっています。
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- 8.フレット溝のゴミを削り出します。このとき、溝の縁を傷つけないように注意します。
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- 9.クリーニング後のフィンガーボードです。
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- 10.フレットベンダーでフレットにアールをつけていきます。
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- 11.フィンガーボードの幅よりも少し大きめにフレットをカットします。
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- 12.フレットをプレスする前に、フィンガーボードのアール(湾曲度)を測定します。
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- 13.ボディ側のフレットをプレスするジグです。
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- 14.アールにあった先端ビットをフレットプレスジグに取り付けます。
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- 15.クランプで挟む要領でフレットをプレスしていきます。
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- 16.ハイフレットから順にプレスしていきます。
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- 17.2つ目のプレスジグです。このジグの守備範囲はネックとボディの接合部付近です。
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- 18.ネジを締めてプレスしていきます。
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- 19.横から見るとこんな感じです。
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- 20.残りのフレットはこのジグでプレスしていきます。
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- 21.徐々にアールがついてきますので、先端ビットを入れ替えながらプレスしていきます。
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- 22.すべてのフレットを打ち終えました。
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- 23.打ち込み直後のフレット端はこのように飛び出ています。
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- 24.飛び出た部分をカットします。このときカット片を失わないように確実に指で受けるようにします。
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- 25.カットしたフレット端です。
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- 26.専用のヤスリでフレット端を斜めに整形していきます。
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- 27.反対側(1弦側)も同じようにファイリングしていきます。
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- 28.一旦ここで削り粉を吸い取りましょう。
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- 29.整形されたフレット端です。
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- 30.さらにフレットエンド専用のヤスリで切削角を取り除いていきます。
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- 31.このヤスリは側面だけがヤスリ面になっており、フィンガーボードがバインディングを傷つけないようになっています。
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- 32.フィンガーボードをマスキングテープで保護します。
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- 33.フレットだけをのぞかせてギターを保護しました
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- 34.直定規を当てて凹んだフレット山にマーキングしていきます。
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- 35.マーキングした凹んでいる部分がすれるように、フレット山をすりあわせていきます。
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- 36.台形になったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
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- 37.サンドペーパー(#400)で粗研磨します。
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- 38.研磨タワシ(#600)でさらに研磨し・・・。
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- 39.さらに細かい研磨タワシ(#800)で研磨していきます。
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- 40.最後はコンパウンドで磨き上げていきます。
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- 41.ギターを保護していたアクリル板とマスキングテープをはがしましょう。
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- 42.ピカピカのフレットになりました。
ナット作製
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- 1.リペア前のナット溝です。かなり手が加えられた状態で、ナットの接触面を確保するために埋木加工することにしました。
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- 2.その前に古い接着剤の跡を削り落としておきます。
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- 3.埋木が不要な部分をマスキングテープを貼っておきます。
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- 4.マホガニーペーストをネック側に塗ります。
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- 5.さらにローズウッドペーストをフィンガーボード側に塗ります。
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- 6.ワックスペーパーを挟んでナットスラブを溝に固定し、クランプで固定・ペーストの固着待ちを行います。
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- 7.埋木加工を終えたナット溝です。
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- 8.ネック幅に合わせてTUSQナットスラブを切り出します。
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- 9.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れ、上部をカットします。
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- 10.さらにヘッド側の放物曲面を削りだしていきます。
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- 11.ナットらしくなってきました。
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- 12.専用の定規を使って、弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 13.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 14.弦高調整前のナットができあがりました。
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- 15.弦を張って弦高調整を行います。この写真は6弦の調整を行っている様子です。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 16.ストリングリフターで弦を待避させておきます。このジグのおかげで弦を緩めたり張ったりすることが必要なくなりました。
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- 17.ナットの弦溝を徐々に掘り下げていきます。削っては隙間を確認し、の繰り返しを行います。
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- 18.ギリギリのところで止めておきます。この要領で他の弦もナット高の調整を行います。
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- 19.弦高調整後のナットです。
ブリッジ・サドル溝加工~サドル作製
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- 1.イントネーターとチューナを使ってサドル山の位置を確認していきます。
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- 2.今回はサドル溝の位置も確定するので、イントネーターの下にはマスキングテープが2枚貼られています。
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- 3.マスキングテープにサドル山位置をマーキングしています。
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- 4.サドル山位置をサドルの幅で囲みます。
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- 5.サドルの位置を2枚目のマスキングテープに写して、サドル山位置のてー王を剥がして待避しておきます。
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- 6.サドル溝を掘るジグを取り付けました。
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- 7.上に乗っているトリマを動かして溝を掘る練習をします。
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- 8.溝を掘っています。全神経をトリマの先端に集中させます。
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- 9.掘り終えたサドル溝です。
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- 10.ジグを外しました。ブリッジらしくなってきました。
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- 11.ブリッジピン穴加工を行います。ます、リーマーでブリッジピンに合う大きさに穴を広げます。
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- 12.糸鋸の刃でピン穴の弦導出口をサドル側へ寄せます。
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- 13.糸鋸加工を終えたブリッジです。
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- 14.続いてミニルーターで弦導出溝を広げるとともに導出角度をつけていきます。
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- 15.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 16.サドル溝に合わせてTUSQサドル・スラブを切り出します。
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- 17.ぴったり溝にはまるようになりました。
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- 18.サドル端の丸み加工も行い、ブリッジとサドルの密着性を確保します。
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- 19.目標の高さに合わせてTUSQスラブを切り出しました。
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- 20.サドル上面にピッチ調整で確認したピーク位置を書き写します。
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- 21.ピーク位置に合わせてオフセットをつけながらサドル山を削りだしていきます。
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- 22.オフセットサドルの完成です。
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- 23.ブリッジとサドルの完成です。