Martin OOO-28
戻る岡山県にお住まいのH.W.さんからの後半2本のリペアはGUILD
D55とMartin OOO-28です。(前半はS.Yairi
YD-304とGibson Hummingbirtdでした)
Martin OOO-28は弦周りのTUSQ化を行いました
リペア後のギターを受け取られてH.W.さんから暖かいメッセージが届きました。
無事に2本届きました
早速、弦を張り弾いてみました
Guildはリペア前からジャリジャリでしたが、ナットが割れてからビビるので和音が狂ってました
今日弾くと以前より増してドカーンとなるジャリジャリ音!
弦はGhsのこともありギンギンですね!
次回のライブはこれに決めました
そして、一番びっくりはOOO28です!!
しなやかな音に加えて柔らかな和音が表に出るようになりました。また、高音の響きは流石MartinOOOです
これで、しゃきっと弾くことが出来ます
丁寧な仕上げの通産4本、本当にありがとうございました
また、ライブで会いましょう。
H.W.さん、早速のとても暖かいメッセージをいただき、ありがとうございました
同じギターという楽器ですが、両極端な個性を引き出すことができたのではないかと思っています。おっしゃるとおり、D55は「これでもか!」という凄まじい音ですし、OOO-28は繊細で美しい音色になりました。両ギターとも残音に倍音成分が多く含まれた音色でリバーブは不要かもしれませんね(笑)
この度は弊工房に4本ものギターリペアのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。H.W.さんの今後のご活躍をお祈りしております。また今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
ナット交換
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- 1. 当て木を当てて、コンとたたきます。
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- 2.ナットが外れました。
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- 3.ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が残っています。
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- 4.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。
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- 5.クリーニング完了したナット溝です。
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- 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 9.1弦側からもナットの密着を確認します。
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- 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。
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- 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れました。
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- 14.ナット上部をカットしました。
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- 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 16.ナットらしくなってきました。
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- 17.オリジナルナットから弦溝位置を読みとります。(除去前に読みとって記録しておきます)
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- 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 20.弦高調整前のナットです。
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- 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 23.ナット高調整前の弦溝です。
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- 24.弦高調整後のナット弦溝です。
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- 25.フレットを6弦側から見た様子です。
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- 26.少し削って、隙間を確認します。
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- 27.6弦のナット高をギリギリまで下げました
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- 28.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
ピッチ調整~サドル作製
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- 1.ブリッジにイントネーター、サウンドホールにチューナーを取り付けました。
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- 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します
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- 3.サドルピーク位置を書き写しておきます
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- 4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。
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- 5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。
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- 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
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- 7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。
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- 8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
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- 9.サドル高の切り出しを終えました。
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- 10.サドル上部にピーク位置を書き写します。
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- 11.サドルピーク位置を削りだしていきます。
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- 12.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
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- 13.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
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- 14.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 15.サドルを取り付けました。
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- 16.完成したオフセットサドルとブリッジです。