Martin O-18K
戻る静岡県にお住まいのJ.O.さんからMartin O-18K(1920年製)のリペアご依頼をいただきました。 ネックの浮き、ボディクラックなど経年損傷がありましたが、ネックリセット、ブリッジプレートリペア他を含む修復リペアを行いました リペア後のギターを受け取られてJ.O.さんからとても暖かいメッセージが届きました。
ギター工房オデッセイ 樋口様
J.O.です
ギターが届きました。予定の納期をかなりつめてリペアして頂きありがとうございました。また、樋口様の心が伝わる直筆のお手紙まで頂きありがとうございます。
さて本題のギターですが、ネックリセット・クラック・フレットすり合せ・ナットサドルタスク化等、とても丁寧な作業で正に職人技でした
本当に素人ではできない作業ですね!!
弦高も下げて頂き希望通りで大変満足しております。 また、音に関しましては、『これぞまさにヴィンテージ サウンド! つや・のびのある輪郭のはっきりした音色!』・・・と耳を疑いもせずに実感致しました
この0-18K(1920年製)は、89年前の物です。この89年もの間、どれだけのギター弾きに巡り会ってきたのでしょうか?ボディーのキズ・クラックからもおそらく弾き手の性格も様々でキズを付けない様優しく弾く人、キズを気にせずダイナミックに弾く人、様々だったと思います。・・・
こんなボロボロなギターでしたが、やはり樋口様にリペアをお願いして良かったです
以前にも1本リペアして頂いております国産ヴィンテージギターも味があって良いの
ですが、この0-18Kもまた格別です。このギターも生涯共に過ごす考えでおります。
こんな経緯で、0-18Kも希望に叶った仕上がりとなり感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとうございました
樋口様も『物凄いバックオーダー』を抱えておられますがお体に気をつけて
次から次へとやってくるギター達を甦らせてあげて下さい
それでは、以前と同じ応援メッセージではございますが、
樋口様も ★ ギターリペアの達人 ★ ★ ギタープレイの達人 ★
共々頑張って下さい。 この度は誠にありがとうございました。
J.O.さん、早速の心暖まるメールをいただき、誠にありがとうございました
修復後のO-18Kの音色、演奏性共にご満足頂けて、嬉しい気持ちでいっぱいです
とても励まされる言葉は私の明日の心の糧そのものです。本当にありがとうございます!
修復前のMartin O-18Kはネックが外れていましたので、試奏することこそ叶いませんでしたが、
ボディのタッピングだけでもそのビンテージ・ポテンシャルを充分感じることができました
一つ一つの修復作業を行いながら、ずっと「どんな音色なんだろう」とずっと考えていました
そして弦を張った時にギター全体から流れてきた音は表現するのが難しいくらい素晴らしいものでした
J.O.さんがネックリセットをご希望になっていたのも大正解だと思います
適正弦高範囲内に調整出来ましたのでストレス無く演奏することができるのではないかと思います
もう少しの間、工房に居て欲しかったなぁ、と思いつつ、O-18KがJ.O.さんの元で活躍することを想っております
この度は弊工房にギター修復作業のご依頼をいただき、誠にありがとうございました
今後ともよろしくお願い致します
トップ修復~ネックリセット
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- 1.リペア前のオリジナル状態です。
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- 2.ネック・ヒール部が完全に浮き上がっており、フィンガーボードだけでボディに繋がっている状態です。
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- 3. ラバーヒーターを使ってフィンガーボードを暖めます。
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- 4. ヒーターに通電します。フィンガーボードの温度をモニタしながら徐々に温度を上げていきます。
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- 5.温度センサをフィンガーボードに向けて確認します。
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- 6.フィンガーボードの浮いている部分にナイフを挿入します。
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- 7.両方からナイフを挿入して徐々にフィンガーボードを外していきます。
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- 8.サウンドホール側からもナイフを挿入していきます。
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- 9.ネックが外れました。
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- 10.以前にネックリセットが行われたようで、ネックポケットにはいくつかのブロックが埋め込まれています。
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- 11. サウンドホールの割れ目はフィンガーボードに沿ってネック部分まで割れが進んでいます。
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- 12.この時点でギターリペア(修理)ではなく、リストア(修復)に対処方法を変えました。
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- 13.ボディ内部から割れ目を見た様子です。割れが発生した後、かなり時間が経過しているようです。
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- 14.トップ板を支えているブレイシングも浮いている状態です。
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- 15.ブレイシング剥がれを接着します。まずマスキングテープで接着部分をカバーします。
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- 16.接着剤を流し込めるようにナイフでマスキングテープに切れ込みを入れます。
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- 17.ブレイシング浮き部分を接着しました。
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- 18.割れ部分を補強するマホガニ材を切り出しました(マスキングテープはブレイシングが走っている部分です)。
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- 19.マグネットとクランプでパッチ材を接着します。
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- 20.ブレイシング剥がれもこの段階で修復しておきます。
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- 21.ネックヒール部です。マスキングテープを貼り、この部分の微妙な高さを目安に作業を進めていきます。
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- 22.ヒール部分を削っていきます。
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- 23.目標のヒール高が削り出せました。これに合わせてネック接合部を調整加工していきます。
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- 24.ネック接合部を削っていきます。フィンガーボード側(右)は削らず、ヒール部(左)だけに傾斜を持たせるように加工していきます。
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- 25.同様に反対側も切削加工を行います。少しずつ慎重に削っていきます。
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- 26.ヒールのサイド部分は削り終えました。
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- 27.ヒール先端部はよく研いだノミで削ります。
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- 28.ボディ側ネックスロットの外側にマスキングテープを貼ってボディを保護します。
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- 29.ネックとボディの間にサンドペーパー挟みます。
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- 30.ネックをボディに密着させながらサンドペーパーを抜き取ります。
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- 31.1弦側と6弦側の両方を行います。このとき両サイドの引き抜き回数を覚えておきます。
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- 32.ネック取り付けの直線性を確認します。直線けがき線の入ったアクリル板をネックからブリッジにかけて乗せます。
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- 33.ナット部分センター位置にケガキ線を合わせます。
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- 34.ブリッジ部分も同様にセンター位置にケガキ線を合わせます。
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- 35.そしてネックとボディの接合部(14フレット)のセンター位置にケガキ線が乗っていることを確認します。
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- 36.ボディ側もシムを取り付けてネック接合の準備が完了しました。
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- 37.HideGlue(膠:ニカワ)をフィンガーボード裏とネック接合部に塗っていきます。
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- 38.接着剤が均一になるようにヘラでのばしていきます。
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- 39.ネックとボディを接合します。ゆっくりジョイント部にネックを置きます。
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- 40.0.クランプと当て木でネックを固定し、あふれ出た接着剤をふき取っていきます。
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- 41.マスキングテープをはがします。
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- 42.このまま固着を待ちましょう。
フレットすりあわせ
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- 1.マスキングテープでフィンガーボードを保護します。
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- 2.ボディもアクリル板でカバーしました。
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- 3.直定規を乗せて、フレット山が凹んでいる箇所にマークを入れます。
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- 4.マークされた部分を中心にフラットファイルでサンディングします。
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- 5.平らになったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
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- 6.紙ヤスリ(#400)で粗研磨します。
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- 7.さらにスチールウールで研磨を進めます。
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- 8.最後はコンパウンドで磨き上げます。
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- 9.プロテクタ類を外しましょう。
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- 10.ピカピカのフレットになりました。
ブリッジプレート・リペア
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- 1.ボディ内部ブリッジの裏側に取り付けられているブリッジプレートです。弦のエンドポールが食い込んでしまう状態になっています。
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- 2.メイプル材からブリッジプレート・リペアのためのプラグを切り出します。
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- 3.完全に切り離さず、ぎりぎりのところで固定させておきます。
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- 4.プラグの中央に小穴を開けます。位置決めのためにポンチで凹みを入れています。
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- 5.小穴があいたプラグです。まだ材に固定されています。
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- 6.切り出し終えたプラグたちです。
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- 7.プラグの裏側には木目がわかるように線を入れておきます。
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- 8.このカッタージグを使用して、ブリッジプレートの凹み加工を行います。
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- 9.ブリッジ表面のハンドルを回して、カッターを回転させ、ブリッジプレートの凹み加工を行います。
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- 10.ボディ内でカッターはこのようにブリッジプレートと接触しています。
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- 11.1弦の凹み加工が終わった様子です。
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- 12.同様にして5弦の凹み加工も行いました。(3,4弦はブレイシングに干渉しますので凹み加工は行いません)
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- 13.マスキングテープの粘着面を外側にしてプラグを半固定します。
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- 14.タイトボンドをプラグにつけて、小ネジを中央の穴にねじ込みます(この小ネジも半固定状態です)。
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- 15.半固定状態でプラグをそっとブリッジプレートの下に運んでいきます。
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- 16.1弦のプレート凹み部分にプラグを接着しました。小ネジは少し引き上げてプラグを固定した後、緩めとります。
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- 17.1,5弦のプラグ固定が終わりました。このとき木目方向を確認しておきます。
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- 18.ワックスペーパーと当て木を挟んでマグネットクランプした後、固着を待ちます。
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- 19.1,5弦のプラグ固着後、同じように2,6弦のプラグ接着を行います。
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- 20.1,2,5,6弦のプラグ接着を終えました。(3,4弦はメイプル・ペーストで穴を塞ぎました)
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- 21.更にメイプル材をプレートに接着します。
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- 22.ブレイシングを挟むように接着します(マグネットクランプしています)
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- 23.パッチ(補強プレート)が固着しました。
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- 24.クランプを避けるように長いドリルビットを使用してピン穴を空けます。(プレート側には当て木を当てています)
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- 25.プラグにブリッジピン穴を開けました。
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- 26.弦を張りました。エンドポールがプレートの上にしっかり固定されています。
ナット交換
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- 1.オリジナルナットです。
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- 2.当て木を当てて軽くたたいてナットを取り外します。
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- 3. ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が薄く残っています。
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- 4.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。
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- 5.クリーニング完了したナット溝です。
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- 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 9.1弦側からもナットの密着を確認します。
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- 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。
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- 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。
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- 14.ナット上部を切り取りました。
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- 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 16.ナットらしくなってきました。
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- 17.オリジナルナットから弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)
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- 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 20.弦高調整前のナットです。
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- 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 23.ナット高調整前の弦溝です。
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- 24.弦高調整後のナット弦溝です。
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- 25.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
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- 26.ナットと弦の接触面積と角度を最適化することによってギターの音色は大きく変わります。
ピッチ調整~サドル作製
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- 1.ブリッジにイントネーター、サウンドホールにチューナーを取り付けました。
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- 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。
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- 3.サドル山位置を書き写していきます。
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- 4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。
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- 5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。
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- 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
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- 7.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
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- 8.サドル高の切り出しを終えました。
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- 9.サドル上部にピーク位置を書き写します。
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- 10.サドルピーク位置を削りだしていきます。
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- 11.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
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- 12.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
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- 13.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 14.サドルを取り付けました。サイド・スロープ加工を行いましょう。
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- 15.ヤスリで粗くスロープを削り出します。
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- 16.ブリッジをマスキングテープで保護してサドルを取り付けました。
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- 17.ミニルーターに円錐ビットを取り付けて飛び出た部分を削っていきます。
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- 18.サイド・スロープ加工完了です。
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- 19.1弦側スロープも完了しました。
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- 20.完成したブリッジとサドルです。