GUILD D-25
戻るリペア後のギターを受け取られてdozumonoさんから暖かいメッセージが届きました。
樋口様
本日ギターを受け取りました
早速弾いてみましたが、まず音が柔らかく、しかも大きくなっている事に感動です
樋口様の手によってリフレッシュしたD-25をもう一度、ガリガリと弾き倒そうと思います
迅速、丁寧な対応、何より素晴らしいリペア、有難うございました
dozumonoさん、早速の暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました
リペア前はコモリがちなモコモコな音で、弦高も高く演奏性にも問題がありましたが、
良好なネック状態でしたので、フレット交換とすりあわせもとてもスムーズに行うことが出来ました
また適度に経年したボディは枯れた弦の音色を大きくクリーンに発してくれるようになったと思います
リペア後のギターにご満足いただけて私もとても嬉しい気持ちです
これからもdozumonoさんの傍らでGUILD D-25が活躍することをお祈りしております
この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました
今後とも何卒よろしくお願いいたします
フレット交換
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- 1.フレットを抜いていきましょう。はんだごてでフレットを暖めながらゆっくり抜いていきます。
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- 2.フィンガーボードを傷つけないように最後までゆっくりと抜いていきます。
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- フレットを抜いている様子です。
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- 3.フィンガーボードの平面性を確認します。
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- 4.軽くサンディングします。
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- 5.フレット溝の中のゴミ類を削り出します。このときもフレット溝エッジを傷つけないように注意します。
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- 6.フィンガーボードを一旦クリーニングします。
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- 7.フレットベンダーでフレットにアールをつけていきます。
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- 8.フレットをフィンガーボード幅よりも少し大きめに切り取ります。
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- 9.サウンドホールからボディを見た写真です。
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- 10.ボディ内の様子です。ネックブロックがフィンガーボード裏側に取り付けられています。
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- 11.ボディ内をジャッキで固定します。
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- 12.フレットの端をハンマーで打ち込みます。
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- 13.反対側も軽く打ち込みます。
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- 14.最後に中央部を打ち込みます。
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- 15.ネックジョイント部付近までこの要領でフレットを打ち込んでいきます。
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- 16.プレス用ジグはこのように固定します。
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- 17.ネジを締めてフレットをプレスしていきます。
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- 18.順にプレスを進めていきます。
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- 19.ネック用ジグで残りのフレットをプレスしていきます。
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- 20.すべてのフレット打ち込みが終わりました。
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- フレット打ち込み/プレスの様子です。
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- 21.打ち込み終わったフレットの端は飛び出ています。
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- 22.飛び出した部分をカットします。このとき切れ端が行方不明にならないように指先で受けます。
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- 23.カットしたフレット端です。
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- 24.カットしたフレット片は失わないように一カ所にまとめておきます。
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- 25.専用のヤスリを使ってフレット端を整形します。
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- 26.1弦側のフレット端も同じように整形します。
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- フレット端整形の様子です。
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- 27.整形されたフレット端です。
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- 28.フレットエンド・ドレッシングファイルでバリを取り除いていきます。
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- 29.引き続いてフレットすりあわせを行いましょう。マスキングテープでフィンガーボードを保護します。
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- 30.ボディもアクリル板でカバーしました。
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- 31.直定規を乗せて、フレット山が凹んでいる箇所にマークを入れます。
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- 32.マークされた部分を中心にフラットファイルでサンディングします。
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- 33.平らになったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
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- 34.紙ヤスリ(#400)で粗研磨します。
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- 35.さらにスチールウールで研磨を進めます。
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- 36.最後はコンパウンドで磨き上げます。
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- 37.プロテクタ類を外しましょう。
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- 38.ピカピカのフレットになりました。
ナット交換
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- 1.オリジナルナットです。
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- 2.当て木を当ててコンとたたきます。
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- 3. ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が薄く残っています。
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- 4.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。
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- 5.クリーニング完了したナット溝です。
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- 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 9.反対側からもナットの密着を確認します。
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- 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。
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- 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。
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- 14.ナット上部を切り取りました。
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- 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 16.ナットらしくなってきました。
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- 17.目標の弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)
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- 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 20.弦高調整前のナットです。
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- 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 23.ナット高調整前の弦溝です。
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- 24.弦高調整後のナット弦溝です。
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- 25.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
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- 26.ナットと弦の接触面積と角度を最適化することによってギターの音色は大きく変わります。
ピッチ調整~サドル作製
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- 1.ブリッジにイントネーター、サウンドホールにチューナーを取り付けました。
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- 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。
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- 3.サドル山位置を書き写していきます。
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- 4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。
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- 5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。
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- 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
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- 7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。
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- 8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
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- 9.サドル高の切り出しを終えました。
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- 10.サドル上部にピーク位置を書き写します。
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- 11.サドルピーク位置を削りだしていきます。
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- 12.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
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- 13.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
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- 14.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 15.サドルを取り付けました。
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- 16.完成したオフセットサドルとブリッジです。
ピックアップ取り付け
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- 1.取り付けるピックアップはHILANDER IP2です。
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- 2.まずボディエンドのエンドピンジャック穴加工を行います。
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- 3.オリジナルのエンドピンを取り外します。
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- 4.オリジナルのエンドピン穴です。
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- 5.穴加工をスムーズに行うために一旦埋木します。
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- 6.埋木した状態です。
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- 7.マスキングテープで周囲を保護します。
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- 8.中央にポンチで凹みを入れます。
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- 9.φ13.5mmのドリル穴を空けます。
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- 10.ドリル穴を空けました。
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- エンドピンジャック穴を空けている様子です。
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- 11.マスキングテープを取り外しました。
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- 12.エンドピンジャックを取り付けました。
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- 13.ブリッジにピックアップ取り付け穴を空けました。
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- 14.2個の穴に素子を通します。
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- 15.アンダーサドル・ピエゾ素子取り付け完了しました。
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- 16.バッテリーはネックブロックに取り付けました。