ギター工房オデッセイ

Odyssey Guitar Craft

Martin OOO-18GE

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鳥取県にお住まいのM.K.さんからMartin D-28とMartin OOO-18GEのリペアご依頼をいただきました。
OOO-18GEはピックガード交換とボトム部バインディング浮き修正を行いました。リペア後のギターを受け取られて、暖かいメッセージが届きました。

樋口 様

OOO-18GEを受け取りました。
素早くリペアしていただきありがとうございました。
オリジナルに比べしっかりしたピックガードで気に入りました。
引き続き、D28もよろしくお願いします。

M.K.さん、早速の暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました。

今回リペアさせていただいたMartin D-28は典型的なネック元起きで、
非常に弾きにくい状態でしたが、ネックリセットを施すことで、最適な弦高調整を行えるようになりました。
またネックとボディの接合状態の改善も行えましたので、音響特性も大きく改善できたと思います。

新旧2本のMartinと一緒に素晴らしいギターライフをお送りください。

この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。


ピックガード交換

1.オリジナルピックガードです。
2.トップ板を傷つけないようにナイフを挿入していきます。

3.少しずつナイフを進めていきます。
4.オリジナルピックガードが外れました。

5.トップ板に残った粘着材です。
6.こちらもトップ板を傷つけいないように取り除いていきます。

7.粘着材の取り除かれたトップ板です。
8.オリジナルよりも少し大きめにTOR-TIS素材を切り出しました。

9.2枚を仮付けました。
10.周囲を削っていきます。

11.TOR-TIS素材は常温では堅くなり、割れやすいので慎重に作業を進めていきます。
12.削り出しを終え、両面接着シートも少し大きめに切り出しました。

13.シートをピックガードに貼って、はみ出た部分をカットします。
14.位置決めしています。

15.ピックガード交換完了です。
16.ギターの表情がガラッと変わりました。


バインディング浮き修正(ボトム部)

1.ボトム部バンディングです。
2.トップ側が少し浮いています。

3.バインディング用接着剤を隙間に流し込んでいきます。
4.固着完了しました。