Martin D-45
戻る岐阜県にお住まいのF.K.さんからMartin D-45、YAMAHA L-10、YAMAH L-15、TAMA TW-010のリペアご依頼をいただきました。Martin D-45はネックリセットを含むトータルリペアを行いました リペア後のギターを受け取られて、F.K.さんからとても暖かいメッセージをいただきました。
ギター工房オデッセイ 樋口殿
大変ご無沙汰をしております
2013年3月に、D-45/L-15/L-10/TW-010のリペアをしていただきました、岐阜のF.K.です。
ギターのリペアでは大変お世話になりました。
さて、リペア以降なかなか、ライブ等の機会がなく、それぞれのギターの活躍の場がなかったのですが、最近「戦うオヤジの応援団」というネットワークに岐阜で参加させていただき、活躍させる場ができ、自分でもいい音してるな~と思いながら、それぞれのギターを演奏しております
特に、リペアで30年ぶりに復活したTAMA「TW-010」を最近表舞台?に登場させたのですが、上級の方から、「そのTAMAギターいい音してるね」との評判をいただき、リペアをしていただき、本当に良かったと感じております。やはり、楽器は、音を出してこそですね。私はもちろん、ギターもきっとリペアしていただき、喜んでいると思います
これからも、ご健康に留意され、いろいろなギターを本来の輝きに「復活」させてください。
ほんとうにありがとうございました。またリペアをお願いする際はよろしくお願いいたします
岐阜 F.K.
F.K.さん、こちらこそ大変ご無沙汰しております
大変お忙しい中、暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました。
リペアさせていただいたギター達が活躍されているのこと、 またF.K.さんのお耳に叶う音色を奏でてくれているとのことをお聞きして、 リペアマン冥利に尽きる思いがしております。
この度、F.K.さんからの暖かいお言葉をいただき、 最初にF.K.さんからいただいたメール文面を読み直させていただきました。
> リペアをお願いする、4本のギターのうち、TAMA以外は、現役で活躍?していますが、
>
TAMAはもう20年以上弾いておらず、悲惨な状態です
> (大きなところはHEADの割れ、内部の力木の浮き(はがれ)、
>
フレットはサビサビ、ピックガードの跡に落書き?等です)
> ただ、TAMAは、学生時代に神戸で購入したもので、是非、樋口様の手で再生していただきたく、
>
期待しております。(実はどんな音だったかも覚えてないのですが・・・(^^;
このメールを受け取った時、TAMAはどんな状態なのだろう?と思いながらリペアのご予約を頂戴した次第なのですが、 リペア後のTAMAが現役に蘇り、それも上級者の目を引く音色を奏でてくれていると思うと、本当に嬉しい気持ちで一杯になります。
(このメールは東北の震災前の2011年1月に頂戴したものです)
> それから、樋口様も同社で働いていらっしゃったとのこと、びっくりしました。
> また、現在住んでいる寮は、社宅の一部跡地に、昨年3月に竣工したものです。
> (私は現地工場からの異動で、単身赴任で昨年1月からこちらに来ています)
> ギターを通じて、いろいろな方とめぐりあわせていただいていますが、
> 樋口様とも、なんだか、不思議な縁を感じてしまいます。
F.K.さんがお住まいになっていた寮は、私たち夫婦が新婚時代に住んでいた社宅のすぐそばですので、 あの街の風景、駅から社宅までの道、窓からの景色などが今でも懐かしく目に浮かびます
そう思うと、こうやってギターを通して知り合うことが出来たF.K.さんとのご縁を感じざるを得ません。
これからも蘇ったギター達と共に素晴らしいギターライフをお送りください
この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ネックリセット
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- 1.ネックポケットへのアクセスホールを空けるため、15フレットを外します。
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- 2.フレット溝を傷つけないようにハンダゴテで暖めながらゆっくりと抜いていきます。
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- 3. 15フレット溝の奥にあるネックポケット(ネックとボディの接合スペース)にドリルで貫通穴を開けます。
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- 4. ラバーヒーターを使ってフィンガーボードを暖めます。(フレット交換を行いますので、20フレットまで外しています)
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- ネックポケットへのアクセスホールを空けている様子です。
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- 5.ヒーターを当て木でクランプします。
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- 6.ヒーターに通電します。フィンガーボードの温度をモニタしながら徐々に温度を上げていきます。
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- 7.そのまま数分間置いた後、ナイフを差し込んでいきます。接着剤が熱で軟化しているのがわかります。
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- 8.15フレット下部分までナイフが入りました。フィンガーボードとボディの取り外しが完了です。次にネックの取り外しを行いましょう。
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- フィンガーボード分離の様子です。
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- 9.ネックは蒸気ではずします。まず専用のジグを取り付けます。
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- 10.ジグ取り付けが完了しました。
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- 11. 蒸気発生用のエスプレッソメーカーにホースと蒸気注入ジグを取り付けます。
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- 12.15フレットの穴に先端を差し込んで蒸気を発生します。かなりの高温蒸気が発生しますので、ギターと体へのやけどには要注意です。
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- ネック取り外しの様子です。
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- 13.ダブテイル・ネックジョイントがはずれました。
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- 14.蒸気の熱と湿り気が残っている間に古い接着剤(ニカワ)を削り落としておきます。
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- 15.ネック側にも接着剤が残っていますので、クリーニングします。
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- 16.ネック接合部の接着剤も取り除きます。
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- ネックジョイント部をクリーニングしている様子です。
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- 17.ネックヒール部です。マスキングテープを貼り、この部分の微妙な高さを目安に作業を進めていきます。
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- 18.ヒール部分を削っていきます。
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- 19.目標のヒール高が削り出せました。これに合わせてネック接合部を調整加工していきます。
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- 20.ネック接合部を削っていきます。フィンガーボード側(右)は削らず、ヒール部(左)だけに傾斜を持たせるように加工していきます。
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- 21.同様に反対側も切削加工を行います。少しずつ慎重に削っていきます。
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- 22.ヒール先端部はよく研いだノミで削ります。
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- 23.ボディとフィンガーボード接合部をサンディングブロックで平坦にしておきます。
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- 24.ボディ側ネックスロットの外側にマスキングテープを貼ってボディを保護します。
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- 25.ネックとボディの間にサンドペーパー挟みます。
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- 26.ネックをボディに密着させながらサンドペーパーを抜き取ります。
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- 27.1弦側と6弦側の両方を行います。このとき両サイドの引き抜き回数を覚えておきます。
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- 28.ネック取り付けの直線性を確認します。直線けがき線の入ったアクリル板をネックからブリッジにかけて乗せます。
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- ネックヒール部を調整している様子です。
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- 29.ナット部分センター位置にケガキ線を合わせます。
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- 30.ブリッジ部分も同様にセンター位置にケガキ線を合わせます。
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- 31.そしてネックとボディの接合部(14フレット)のセンター位置にケガキ線が乗っていることを確認します。
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- 32.ボディ側もシムを取り付けてネック接合の準備が完了しました。
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- ネックとボディの直線性と取り付け角度を確認している様子です。
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- 33.HideGlue(膠:ニカワ)をフィンガーボード裏とネック接合部に塗っていきます。
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- 34.接着剤が均一になるようにヘラでのばしていきます。
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- 35.ネックとボディを接合します。ゆっくりジョイント部にネックを置きます。
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- 36.クランプと当て木でネックを固定し、あふれ出た接着剤をふき取っていきます。
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- ネックを再接合している様子です。
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- 37.マスキングテープをはがします。
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- 38.このまま固着を待ちましょう。
フレット交換
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- 1.フレットを抜いていきましょう。はんだごてでフレットを暖めながらゆっくり抜いていきます。
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- 2.フィンガーボードを傷つけないように最後までゆっくりと抜いていきます。
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- フレットを抜いている様子です。
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- 3.フレット交換の前にフィンガーボードにあけた穴を元に戻しましょう。穴径にあうようにエボニー片を丸く削ります。
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- 4.ドリル穴にエボニー材を押し込み、フィンガーボードを傷つけないように出た部分をカットします。
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- 5.溝幅に合わせてのこぎりで切れ込みを入れます。
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- 6.穴埋め加工が終わった15フレット溝です。
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- 7.フィンガーボードの平面性を確認します。
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- 8.軽くサンディングします。
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- 9.フレット溝の中のゴミ類を削り出します。このときもフレット溝エッジを傷つけないように注意します。
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- 10.フィンガーボードをクリーニングします。
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- 11.フレットプレスの準備が整いました。
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- 12.フレットベンダーでフレットにアールをつけていきます。
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- 13.フィンガーボードの湾曲度(アール)を計測します。
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- 14.フレットをフィンガーボード幅よりも少し大きめに切り取ります。
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- 15.第一のフレットプレス・ジグです。
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- 16.アールにあった先端ビットをジグのプレス部に固定します。
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- 17.ジグをサウンドホールから入れていきます。
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- 18.ハンドルを回してフレットをプレスします。
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- 19.ボディとネックの接合部分付近まで、この要領でプレスを進めていきます。
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- 20.2つ目のジグはこのように固定します。
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- 21.ネジを締めてフレットをプレスしていきます。
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- 22.順にプレスを進めていきます。
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- 23.3つ目のジグで残りのフレットをプレスしていきます。
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- 24.すべてのフレット打ち込みが終わりました。
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- フレットプレスの様子です。
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- 25.打ち込み終わったフレットの端は飛び出ています。
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- 26.飛び出した部分をカットします。このとき切れ端が行方不明にならないように指先で受けます。
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- 27.カットしたフレット端です。
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- 28.カットしたフレット片は失わないように一カ所にまとめておきます。
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- 29.専用のヤスリを使ってフレット端を整形します。
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- 30.1弦側のフレット端も同じように整形します
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- フレット端整形の様子です。
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- 31.整形されたフレット端です。
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- 32.さらにフレット・エンド・ドレッシング・ファイルでバリを取っていきます。
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- 33.引き続いてフレットすりあわせを行いましょう。マスキングテープでフィンガーボードを保護します。
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- 34.ボディもアクリル板でカバーしました。
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- 35.直定規を乗せて、フレット山が凹んでいる箇所にマークを入れます。
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- 36.マークされた部分を中心にフラットファイルでサンディングします。
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- 37.平らになったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
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- 38.紙ヤスリ(#400)で粗研磨します。
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- 39.さらにスチールウールで研磨を進めます。
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- 40.最後はコンパウンドで磨き上げます。
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- 41.プロテクタ類を外しましょう。
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- 42.ピカピカのフレットになりました。
ナット交換
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- 1.オリジナルナットです。
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- 2.ナット溝が深いのでルーターによる切削除去を行います。
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- 3. ドレメルルーターにジグを取り付けました。
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- 4.ストレートビットを使用します。
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- 5.ルーターでなぞりながら溝を少しずつ深く掘っていきます。
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- 6.数回のパスを経たナットです。もう少し深く削りましょう。
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- 7. 横から見たナットです。
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- 8.ギリギリまで深く掘りました。
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- 9.横から見たナットです。
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- 10.あとはナットを割って取り外します。
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- ナット取り外しの様子です。
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- 11. ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が薄く残っています。
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- 12.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。
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- 13.クリーニング完了したナット溝です。
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- 14.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 15.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 16.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 17.1弦側からもナットの密着を確認します。
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- 18.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。
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- 19.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 20.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 21.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。
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- 22.ナット上部を切り取りました。
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- 23.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 24.ナットらしくなってきました。
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- 25.目標の弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)
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- 26.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 27.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 28.弦高調整前のナットです。
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- 29.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 30.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 31.ナット高調整前の弦溝です。
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- 32.弦高調整後のナット弦溝です。
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- 33.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
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- 34.ナットと弦の接触面積と角度を最適化することによってギターの音色は大きく変わります。
サドル溝再加工
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- 1.オリジナルブリッジです。サドル位置移動することでフレット音痴解消を行います。
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- 2.オリジナルサドル溝を埋木するためエボニー材を切り出しました。
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- 3.オリジナル・サドルスロットにぴったりはまるようになりました。
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- 4.ブリッジ上面より少し高く切り出しました。
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- 5.飛び出た部分を削っていきます。
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- 6.少しずつ削っていきます。
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- 7.埋木を終えました。
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- 8.サドル位置を書き写すためにマスキングテープを2重に貼りました。
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- 9.サウンドホールにチューナー、ブリッジにイントネーターを取り付けます。
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- 10.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
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- 11.サドル山位置を書き写していきます。
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- 12.サドル溝位置を書き込みます。
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- 13.サドル溝加工ジグを取り付けました。
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- 14.位置決めを行っています。
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- トリマでサドル溝再加工を行っている様子です。
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- 15.トリミングを終えたブリッジです。
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- 16.マスキングテープをはがします。
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- 17.オリジナルよりも約2mmボトム側へサドル位置が移動しました。
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- 18.サドル作製工程へ移りましょう。
ピッチ調整~サドル作製
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- 1.サウンドホールにチューナー、サドル位置にイントネーターを取り付けました。
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- 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。
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- 3.サドル山位置を書き写していきます。
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- 4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。
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- 5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。
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- 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
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- 7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。
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- 8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
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- 9.サドル高の切り出しを終えました。
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- 10.サドル上部にピーク位置を書き写します。
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- 11.サドルピーク位置を削りだしていきます。
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- 12.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
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- 13.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
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- 14.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 15.サドルを取り付けました。
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- 16.完成したブリッジとサドルです。
ピックガード交換
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- 1.オリジナルピックガードです。経年収縮により周囲が浮きかけています。
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- 2.ナイフを使って剥がしていきます。
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- 3.トップ板を傷つけいないようにゆっくりと進めていきます。
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- 4.取り外せました。
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- 5.TOR-TIS素材シートから少し大きめに切り出しました。
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- 6.オリジナルピックガードと重ねます。
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- 7.周囲を削っていきます。
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- 8.TOR-TIS素材は常温では堅くなり、割れやすいので慎重に作業を進めていきます。
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- 9.両面接着シートを少し大きめに切り出しました。
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- 10.シートをピックガードに貼って、はみ出た部分をカットします。
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- 11.位置決めをしています。
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- 12.ピックガード交換完了です。
ペグ交換
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- 1.オリジナルペグです。
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- 2.経年消耗でガタ、バックラッシュが見られるので同型のペグと交換します。
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- 3.ペグを取り外しました。
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- 4.新しいペグを取り付けていきます。
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- 5.交換完了です。
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- 6.弦を張りました。スムーズかつ正確なチューニングができるようになりました。