Ovation 1869 CustomLegend
戻る三重県にお住まいのT.H.さんからTaylor 914ceとOvations 1869 CustomLegendのリペアご依頼をいただきました。Ovation 1869 CustomLegendはネックリセット、フレット交換、およびナット交換を行いました。リペア後のギターを受け取られて、T.H.さんから暖かいメッセージが届きました。
こんにちは、樋口様
T.H.です
今回は、ギターのリペア、ありがとうございました
オベイションは、ポールマッカートニーのウィングスライブの映像に憧れて、20年くらい前に手に入れました。ネックが反ってしまい途方に暮れてしまい、5年くらいケースにしまったままだったので、久しぶりに会った親友のようで、嬉しくて涙が出てしまいました。音色も記憶にあるシャランとしたものに芯が1本通ったような変化が感じられ、大変気に入っています
テイラーの音色は、リペア前は少し甘めで、それはそれでよかったのですが、今回のリペアでシャリンとした倍音が加わり、思わず「へへへ」と頬が緩みました
リペアをお願いして本当に良かったと思っています
ありがとうございました
これから、大事に、弾き倒していきます(笑)
リペアが必要になったら、また、よろしくお願いします。
T.H.さん、とても暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました
リペア後のギターにご満足いただけて、私もとても嬉しい気持ちで一杯です
Ovationの構造的にはネック取り外しはダブテイルよりも比較的簡単だったのですが、ネック再取り付け、特に取り付け角度の調整はネックヒール部が小さいので、非常に難易度の高いタスクでした
ネックリセット後のサドル高は以前よりも約3mm高く調整することが出来て、音響特性的にもネックリセットの効果が大きく得られたと思っております
Taylorは弦周りをTUSQ化した点と、フレット山の形状に理想的なアールをつけることで本来の音色を取り戻すことが出来たと思っています
これからもOvation、Taylorとともに素晴らしいギターライフをお送りください
この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました
重ねてお礼を申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ネックリセット
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- 1.リペア前のネックとボディの接合部分の様子です ヘッド部から見ている様子ですが、フィンガーボードが接合部分でへの字に折れているのがわかります オーナー様によりますと真夏の炎天下の車内に放置したところこのようになったそうです。
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- 2.こちらは今回ネックリセットを行った後の様子です ネックがまっすぐに矯正されたことがわかります ギターを車内に放置しないようにくれぐれも注意しましょう。
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- 3.ボディ内を覗いた様子です。ネックを固定しているボルトを確認出来ました。
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- 4.ボルトを取り外しています。
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- 5.ボルトを取り外しました。これでネックはフィンガーボードだけでボディに固定されている状態です。
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- 6.フィンガーボードとボディの接着剤を軟化するためにラバーヒーターを使用します。
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- 7.ヒーターを当て木でクランプします。
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- 8.ヒーターに通電します。フィンガーボードの温度をモニタしながら徐々に温度を上げていきます。
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- 9.そのまま数分間置いた後、ナイフを差し込んでいきます。接着剤が熱で軟化しているのがわかります。
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- 10.15フレット下部分までナイフが入りました。
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- ネック取り外しの様子です。
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- 11.ボルトオン・ネックジョイントがはずれました。
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- 12.古い接着剤を削り落としておきます。
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- 13.ネック側にも接着剤が残っていますので、クリーニングします。
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- 14.クリーニングを終えたネックとボディです。
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- 15.ネックヒール部の内側です。ジョイント部に金属部が見えています。
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- 16.ネック取り付け角度を調整できるように金属部分を削っていきます。
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- 17.またフィンガーボード取り外し時の熱によってバインディングが変成・剥離しました。
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- 18.大きめにバインディングを切り取った後、接着しました。
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- 19.はみ出た部分をスクレイパーで削り取って行きます。
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- 20.補修を終えたバインディングです。交換部分はほとんど目立たなくなりました。
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- 21.ネックヒール部です。マスキングテープを貼り、この部分の微妙な高さを目安に作業を進めていきます。
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- 22.ヒール部分を削っていきます。
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- 23.目標のヒール高が削り出せました。これに合わせてネック接合部を調整加工していきます。
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- 24.ネック接合部を削っていきます。フィンガーボード側(右)は削らず、ヒール部(左)だけに傾斜を持たせるように加工していきます。
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- 25.同様に反対側も切削加工を行います。少しずつ慎重に削っていきます。
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- 26.ヒール先端部はよく研いだノミで削ります。
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- 27.ボディとフィンガーボード接合部をサンディングブロックで平坦にしておきます。
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- 28.ボディ側ネックスロットの外側にマスキングテープを貼ってボディを保護します。
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- 29.ネックとボディの間にサンドペーパー挟みます。
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- 30.ネックをボディに密着させながらサンドペーパーを抜き取ります。
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- 31.1弦側と6弦側の両方を行います。このとき両サイドの引き抜き回数を覚えておきます。
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- 32.ネック取り付けの直線性を確認します。直線けがき線の入ったアクリル板をネックからブリッジにかけて乗せます。
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- ネックヒール部を調整している様子です。
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- 33.ナット部分センター位置にケガキ線を合わせます。
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- 34.ブリッジ部分も同様にセンター位置にケガキ線を合わせます。
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- 35.そしてネックとボディの接合部(14フレット)のセンター位置にケガキ線が乗っていることを確認します。
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- 36.ボディ側もシムを取り付けてネック接合の準備が完了しました。
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- ネックとボディの直線性と取り付け角度を確認している様子です。
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- 37.HideGlue(膠:ニカワ)をフィンガーボード裏とネック接合部に塗っていきます。
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- 38.接着剤が均一になるようにヘラでのばしていきます。
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- 39.ネックとボディを接合します。ゆっくりジョイント部にネックを置きます。
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- 40.クランプと当て木でネックを固定し、あふれ出た接着剤をふき取っていきます。
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- ネックを再接合している様子です。
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- 41.マスキングテープをはがします。
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- 42.このまま固着を待ちましょう。
フレット交換
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- 1.フレットを抜いていきましょう。はんだごてでフレットを暖めながらゆっくり抜いていきます。
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- 2.フィンガーボードを傷つけないように最後までゆっくりと抜いていきます。
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- フレットを抜いている様子です。
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- 3.フィンガーボードの平面性を確認します。
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- 4.軽くサンディングします。
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- 5.フレット溝の中のゴミ類を削り出します。このときもフレット溝エッジを傷つけないように注意します。
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- 6.フィンガーボードをクリーニングします。
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- 7.フレットプレスの準備が整いました。
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- 8.フィンガーボードの湾曲度(アール)を計測します。
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- 9.フレットベンダーでフレットにアールをつけていきます。
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- 10.フレットをフィンガーボード幅よりも少し大きめに切り取ります。
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- 11.タングニッパでフレット端の加工を行います。
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- 12.タング部のカットされたフレット端です。
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- 13.第一のフレットプレス・ジグです。
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- 14.アールにあった先端ビットをジグのプレス部に固定します。
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- 15.ジグをサウンドホールから入れていきます。
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- 16.ハンドルを回してフレットをプレスします。
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- 17.ボディとネックの接合部分付近まで、この要領でプレスを進めていきます。
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- 18.2つ目のジグはこのように固定します。
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- 19.ネジを締めてフレットをプレスしていきます。
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- 20.順にプレスを進めていきます。
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- 21.3つ目のジグで残りのフレットをプレスしていきます。
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- 22.すべてのフレット打ち込みが終わりました。
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- フレットプレスの様子です。
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- 23.打ち込み終わったフレットの端は飛び出ています。
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- 24.飛び出した部分をカットします。このとき切れ端が行方不明にならないように指先で受けます。
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- 25.カットしたフレット端です。
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- 26.カットしたフレット片は失わないように一カ所にまとめておきます。
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- 27.専用のヤスリを使ってフレット端を整形します。
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- 28.1弦側のフレット端も同じように整形します
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- フレット端整形の様子です。
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- 29.整形されたフレット端です。
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- 30.さらにフレット・エンド・ドレッシング・ファイルでバリを取っていきます。
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- 31.引き続いてフレットすりあわせを行いましょう。マスキングテープでフィンガーボードを保護します。
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- 32.ボディもアクリル板でカバーしました。
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- 33.直定規を乗せて、フレット山が凹んでいる箇所にマークを入れます。
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- 34.マークされた部分を中心にフラットファイルでサンディングします。
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- 35.平らになったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
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- 36.紙ヤスリ(#400)で粗研磨します。
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- 37.さらにスチールウールで研磨を進めます。
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- 38.最後はコンパウンドで磨き上げます。
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- 39.プロテクタ類を外しましょう。
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- 40.ピカピカのフレットになりました。
ナット交換
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- 1.オリジナルナットです。
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- 2.当て木を当ててコンとたたきます。
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- ナット取り外しの様子です。
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- 3. ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が薄く残っています。
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- 4.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。
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- 5.クリーニング完了したナット溝です。
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- 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 9.1弦側からもナットの密着を確認します。
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- 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。
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- 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。
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- 14.ナット上部を切り取りました。
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- 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 16.ナットらしくなってきました。
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- 17.目標の弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)
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- 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 20.弦高調整前のナットです。
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- 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 23.ナット高調整前の弦溝です。
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- 24.弦高調整後のナット弦溝です。
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- 25.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
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- 26.ナットと弦の接触面積と角度を最適化することによってギターの音色は大きく変わります。