HEADWAY HD-115
戻る神奈川県にお住まいのK.I.さんからHEADWAY HD-115(1983年製)のリペアご依頼をいただき、ネック元起きが見られましたのでネックリセットを含むトータルリペアを行いました リペア後のギターを受け取られて、K.I.さんからとても温かいメッセージが届きました。
ギター工房オデッセイ 樋口英之 様
おはようございます。HD-115のリペアを依頼した神奈川のK.I.です
この度はたいへんお世話になりました。昨日、ギターが無事届きました
休日出勤で帰りが遅かったため、あまり弾き込むことはできておりませんが、
ネックリセットの効果でたいへん弾きやすくなり、フレット音痴も解消し、
ハイポジションでも安心して弾くことができるようになりました
音の方も、響きが豊かになったように感じます
取り付けていただいたピックアップは、時間の関係でまだ出音の確認が
できておりません。来週末にでも確認してみたいと思います
WEBサイトのリペア記録も拝見しました。丁寧にリペアしてくださり、
誠にありがとうございます
簡単ではございますが、取り急ぎ受領の確認と第一印象をご報告いたします
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
K.I.さん、大変お忙しい中、早速の暖かいメッセージをいただき誠にありがとうございました
今回リペアさせていただいたHD-115はK.I.さんが長年ご使用されてきたとのことで、
リペア中も愛着の足跡を多く推し量ることができました
新しいギターを購入され、HD-115はリタイヤ前にきちんと調整されたいとの旨のお知らせを頂戴しましたが、このギターはリタイヤどころか、バリバリの現役復帰を果たすことができました
一番の要因はやはりネックリセットで、ネックとボディを一体化することによって音響特性、演奏性ともにリペア前よりも格段に向上することができました
その上でフレット交換による弦とフレットの接触状態の最適化、そして弦周りパーツのTUSQ化を行うことによる弦振動のギターへの伝搬の最適化によってジャパニーズ・ビンテージの音色を最大限引き出すことができるようになりました
これからも潜在能力を再び開花したHD-115とともに素晴らしいギターライフをお送りください
この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました
重ねてお礼を申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ギター工房オデッセイ 樋口英之 様
おはようございます。先日、HD-115のリペアをしていただいたK.I.です
週末になってようやくHD-115を弾く時間が取れました
触れれば触れるほど、弾けば弾くほど、丁寧に、適切にリペアしていただいたことを実感します
本当にありがとうございます
試奏した感想をFacebookなどでシェアした内容を、樋口様にもお伝えしたく、再びメールさせていただきます
折しもクリスマスの良き日、喜びと祝福に満ちた一日となりますよう、心よりお祈りいたします
*** 以下、転載 ***
HD-115 復活!
大学生時代にバイトで貯めたお金で購入した HEADWAY HD-115 を、約35年目にしてようやくトータルリペアに出しました。先週の日曜日にようやくリペアから戻って来た HEADWAY HD-115 の仕上がり具合を確認するために、今日やっと、じっくり弾き込むことができました
元起きしていたネック角度のリセットとフレット打ち直しの効果は絶大で、ハイポジションまで弾きやすくなり、フレット音痴も解消しました。新品同等にピカピカになったフレットと、手垢もきれいに取れたエボニーの指板は、見ているだけでも気持ちのいいものです
そして何よりも気になっていた生音ですが、想像以上に良くなって帰ってきました。宅配便が到着した日の夜に軽く試奏したときにも響きが豊かになったと感じましたが、改めて今日ピックを使用してかき鳴らしてみると、その違いは歴然。ボディだけでなくネックに至るまで、ギター全体に振動が伝わっているのが自分の身体で感じられます。特に低音の響きが深くなり、ローポジションでEコードを弾けば、もう一台の愛機 Martin HD-28VR にも引けを取らない、豊かな響きを奏でるようになりました
かといってHD-28VR と同じかというとそうではなく、HEADWAY らしい硬質な、締まった低音の響きなので、70年代フォークの伴奏に使うにはもってこいの一台になりました。しばらく出掛ける時間も忘れて ふきのとう の「白い冬」を弾いて、一人悦に浸っていました
そしてもう一つ、確認したかったことがピックアップの出音。今回はライブで実戦的に使うことを想定して、少し奮発して定評ある L.R.Baggs の Anthem を取り付けてみました。シールドでアンプにつないで確かめてみましたが、秀逸な出音にたいへん満足しました。通常は生音らしさを重視して内蔵マイク側に振って使用しようと考えていますが、ピエゾ側に振ればスピーカーの目の前にサウンドホールを近付けても全くハウリングしなかったので、ライブの際には非常に重宝すると思いました
一通り弾き終えてふと思ったのですが、これからライブに HD-28VR と HD-115 のどちらを持って行くか、悩みの種が増えてしまいました (^^;;
私にとってもK.I.さんのメッセージはクリスマスの最高のプレゼントになりました
ギターオーナー様の声は絶対的な評価ですので、リペア職人としてのモチベーションや自信に直結しております
これからも精進して参りたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします
本当にありがとうございました。
ネックリセット
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- 1.ネックポケットへのアクセスホールを空けるため、15フレットを外します。
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- 2.フレット溝を傷つけないようにハンダゴテで暖めながらゆっくりと抜いていきます。
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- 3.15フレット溝の奥にあるネックポケット(ネックとボディの接合スペース)にドリルで貫通穴を開けます。
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- 4.ラバーヒーターを使ってフィンガーボードを暖めます。
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- ネックポケットへのアクセスホールを空けている様子です
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- 5.ヒーターを当て木でクランプします。
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- 6.ヒーターに通電します。フィンガーボードの温度をモニタしながら徐々に温度を上げていきます。
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- 7.そのまま数分間置いた後、ナイフを差し込んでいきます。接着剤が熱で軟化しているのがわかります。
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- 8.15フレット下部分までナイフが入りました。フィンガーボードとボディの取り外しが完了です。次にネックの取り外しを行いましょう。
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- フィンガーボード分離の様子です
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- 9.ネックは蒸気ではずします。まず専用のジグを取り付けます。
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- 10.ジグ取り付けが完了しました。
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- 11. 蒸気発生用のエスプレッソメーカーにホースと蒸気注入ジグを取り付けます。
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- 12.15フレットの穴に先端を差し込んで蒸気を発生します。かなりの高温蒸気が発生しますので、ギターと体へのやけどには要注意です。
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- ネック取り外しの様子です
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- 13.ダブテイル・ネックジョイントがはずれました。
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- 14.ジグを取り外してジョイント部に残った古い接着剤(ニカワ)をクリーニングしましょう。
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- 別角度から見たネック取り外しの様子です
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- 15.蒸気の熱と湿り気が残っている間に古い接着剤(ニカワ)を削り落としておきます。
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- 16.ネック側にも接着剤が残っていますので、クリーニングします。
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- ネックジョイント部をクリーニングしている様子です
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- 17.ネックヒール部です。マスキングテープを貼り、この部分の微妙な高さを目安に作業を進めていきます。
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- 18.ヒール部分を削っていきます。
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- 19.目標のヒール高が削り出せました。これに合わせてネック接合部を調整加工していきます。
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- 20.ネック接合部を削っていきます。フィンガーボード側(右)は削らず、ヒール部(左)だけに傾斜を持たせるように加工していきます。
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- 21.同様に反対側も切削加工を行います。少しずつ慎重に削っていきます。
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- 22.ヒール先端部はよく研いだノミで削ります。
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- 23.ボディとフィンガーボード接合部をサンディングブロックで平坦にしておきます。
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- 24.ボディ側ネックスロットの外側にマスキングテープを貼ってボディを保護します。
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- 25.ネックとボディの間にサンドペーパー挟みます。
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- 26.ネックをボディに密着させながらサンドペーパーを抜き取ります。
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- 27.1弦側と6弦側の両方を行います。このとき両サイドの引き抜き回数を覚えておきます。
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- 28.ネック取り付けの直線性を確認します。直線けがき線の入ったアクリル板をネックからブリッジにかけて乗せます。
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- ネックヒール部を調整している様子です
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- 29.ナット部分センター位置にケガキ線を合わせます。
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- 30.ブリッジ部分も同様にセンター位置にケガキ線を合わせます。
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- 31.さらにネックとボディの接合部(14フレット)のセンター位置にケガキ線が乗っていることを確認します。
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- 32.ネック接合の準備が完了しました。
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- ネックとボディの直線性と取り付け角度を確認している様子です
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- 33.HideGlue(膠:ニカワ)をフィンガーボード裏とネック接合部に塗っていきます。
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- 34.接着剤が均一になるようにヘラでのばしていきます。
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- 35.ネックとボディを接合します。ゆっくりジョイント部にネックを置きます。
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- 36.クランプと当て木でネックを固定し、あふれ出た接着剤をふき取っていきます。
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- ネックを再接合している様子です
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- 別角度からです
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- 37.マスキングテープをはがします。
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- 38.このまま固着を待ちましょう。
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- ネックリセット後の様子です
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- 39.リセット後のネックヒール部です。
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- 40.ネックとボディの密着度はギター全体からの出音の要です。
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- 41.オリジナル・ヒールキャップを当ててみました。
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- 42.ネック取り付け角度を確保するために約1mmヒールを部削りました。
ブリッジプレート・リペア
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- 1.ボディ内部ブリッジの裏側に取り付けられているブリッジプレートです。弦のエンドポールが食い込んでしまう状態になっています。
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- 2.ローズウッド材からブリッジプレート・リペアのためのプラグを切り出します。
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- 埋木用プラグを切り出している様子です
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- 3.完全に切り離さず、ぎりぎりのところで固定させておきます。
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- 4.プラグの中央に小穴を開けます。位置決めのためにポンチで凹みを入れています。
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- 5.小穴があいたプラグです。まだ材に固定されています。
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- 6.切り出し終えたプラグたちです。
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- 7.プラグの裏側には木目がわかるように線を入れておきます。
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- 8.このカッタージグを使用して、ブリッジプレートの凹み加工を行います。
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- 9.ブリッジ表面のハンドルを回して、カッターを回転させ、ブリッジプレートの凹み加工を行います。
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- 10.ボディ内でカッターはこのようにブリッジプレートと接触しています。
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- 11.1弦の凹み加工を終えたブリッジプレートです。
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- 12.同様にして3,5弦の凹み加工も行いました。
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- 13.マスキングテープの粘着面を外側にしてプラグを半固定します。
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- 14.タイトボンドをプラグにつけて、小ネジを中央の穴にねじ込みます(この小ネジも半固定状態です)。
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- 15.半固定状態でプラグをそっとブリッジプレートの下に運んでいきます。
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- 16.1,3,5弦のプラグ固定が終わりました。このとき木目方向を確認しておきます。
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- 17.1,3,5弦のプラグ固着後、同じように2,4,6弦のプラグ接着を行います。
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- 18.6弦すべてのプラグ接着を終えました。
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- 19.固着したプラグにブリッジピン穴を開けます。プレート側に当て木を当てて一つずつ開けていきます。
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- 20.クランプを避けるように長いドリルビットを使用します。
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- ブリッジピン穴を空けている様子です
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- 21.プラグにブリッジピン穴を開けました。
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- 22.弦を張りました。エンドポールがプレートの上にしっかり固定されています。
フレット交換
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- 1.フレットを抜いていきましょう。はんだごてでフレットを暖めながらゆっくり抜いていきます。
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- 2.フィンガーボードを傷つけないように最後までゆっくりと抜いていきます。
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- フレットを抜いている様子です
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- 3.フレット交換の前にフィンガーボードにあけた穴を元に戻しましょう。穴径にあうようにエボニー片を丸く削ります。
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- 4.ドリル穴にエボニー材を押し込み、フィンガーボードを傷つけないように出た部分をカットします。
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- 5.溝幅に合わせてのこぎりで切れ込みを入れます。
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- 6.穴埋め加工が終わった15フレット溝です。
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- 7.フィンガーボードの平面性を確認します。
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- 8.軽くサンディングします。
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- 9.フレット溝の中のゴミ類を削り出します。このときもフレット溝エッジを傷つけないように注意します。
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- 10.フィンガーボードをクリーニングします。
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- 11.フレットプレスの準備が整いました。
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- 12.フィンガーボードの湾曲度(アール)を計測します。
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- 13.フレットベンダーでフレットにアールをつけていきます。
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- 14.フレットをフィンガーボード幅よりも少し大きめに切り取ります。
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- 15.第一のフレットプレス・ジグです。
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- 16.アールにあった先端ビットをジグのプレス部に固定します。
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- 17.ジグをサウンドホールから入れていきます。
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- 18.ハンドルを回してフレットをプレスします。
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- 19.ボディとネックの接合部分付近まで、この要領でプレスを進めていきます。
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- 20.2つ目のジグはこのように固定します。
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- 21.ネジを締めてフレットをプレスしていきます。
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- 22.順にプレスを進めていきます。
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- 23.3つ目のジグで残りのフレットをプレスしていきます。
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- 24.すべてのフレット打ち込みが終わりました。
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- フレットプレスの様子です
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- 25.打ち込み終わったフレットの端は飛び出ています。
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- 26.飛び出した部分をカットします。このとき切れ端が行方不明にならないように指先で受けます。
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- 27.カットしたフレット端です。
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- 28.カットしたフレット片は失わないように一カ所にまとめておきます。
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- 29.専用のヤスリを使ってフレット端を整形します。
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- 30.1弦側のフレット端も同じように整形します
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- フレット端整形の様子です
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- 31.整形されたフレット端です。
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- 32.さらにフレット・エンド・ドレッシング・ファイルでバリを取っていきます。
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- 33.引き続いてフレットすりあわせを行いましょう。マスキングテープでフィンガーボードを保護します。
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- 34.ボディもアクリル板でカバーしました。
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- 35.直定規を乗せて、フレット山が凹んでいる箇所にマークを入れます。
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- 36.マークされた部分を中心にフラットファイルでサンディングします。
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- 37.平らになったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
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- 38.紙ヤスリ(#400)で粗研磨します。
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- 39.さらにスチールウールで研磨を進めます。
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- 40.最後はコンパウンドで磨き上げます。
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- 41.プロテクタ類を外しましょう。
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- 42.ピカピカのフレットになりました。
ナット交換
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- 1. オリジナルナットです。
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- 2.当て木を当ててコンとたたいて外します。
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- ナット取り外しの様子です
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- 3. ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が薄く残っています。
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- 4.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。
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- 5.クリーニング完了したナット溝です。
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- 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 9.1弦側からもナットの密着を確認します。
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- 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。
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- 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。
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- 14.ナット上部を切り取りました。
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- 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 16.ナットらしくなってきました。
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- 17.目標の弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)
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- 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 20.弦高調整前のナットです。
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- 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 23.ナット高調整前の弦溝です。
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- 24.弦高調整後のナット弦溝です。
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- 25.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
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- 26.ナットと弦の接触面積と角度を最適化することによってギターの音色は大きく変わります。
サドル溝再加工
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- 1.オリジナルブリッジです。サドル位置移動することでフレット音痴解消を行います。
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- 2.オリジナルサドル溝を埋木するためエボニー材を切り出しました。
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- 3.オリジナル・サドルスロットにぴったりはまるようになりました。
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- 4.ブリッジ上面より少し高く切り出し、削っていきます。
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- 5.埋木を終えました。
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- 6.サドル位置を書き写すためにマスキングテープを2重に貼りました。
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- 7.サウンドホールにチューナー、ブリッジにイントネーターを取り付けます。
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- 8.ピッチ調整を行い、イントネーターでサドル山位置を確認していきます。
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- 9.サドル山位置をマスキングテープに書き込んでいきます。
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- 10.弦高測定によって目標サドル高も記録しておきます
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- 11.溝位置とサドル山ピーク位置を別々に記録しておきます。
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- 12.サドル溝加工ジグを取り付けました。
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- 13.トリマの位置決めを行っています。
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- 14.サドル溝加工を行っています。
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- トリマでサドル溝再加工を行っている様子です
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- 15.オリジナルよりも約1mmボトム側へサドル位置が移動しました。
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- 16.サドル作製工程へ移りましょう。
ピッチ調整~サドル作製
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- 1.サウンドホールにチューナー、サドル位置にイントネーターを取り付けました。
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- 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。
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- 3.サドル山位置を書き写していきます。
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- 4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。
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- 5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。
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- 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
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- 7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。
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- 8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
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- 9.サドル高の切り出しを終えました。
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- 10.サドル高を切り出したサドル上部にピーク位置を書き写します。
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- 11.サドルピーク位置を削りだしていきます。
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- 12.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
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- 13.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
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- 14.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 15.サドルを取り付けました。
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- 16.完成したブリッジとサドルです。
ピックアップ取り付け
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- 1.エンドピンです。
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- 2.エンドピンジャック取り付け用穴を空けましょう。
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- 3.マスキングテープを貼り、リーマーで穴を拡張しました。
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- 4.拡張された穴です。
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- 5.エンドピンジャックを取り付けました。
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- 6.L.R.Baggs Anthemを取り付けます。
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- 7.アンダーサドルにピエゾピックアップを取り付けます。
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- 8.マイクはブリッジプレートに取り付けます。
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- 9.プリアンプを取り付けました。
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- 10.取り付け完了しました。