Taylor 312-c
戻る兵庫県にお住まいのS.I.さんからTaylor 312-cとYAMAKI H250Rのリペアご依頼をいただきました。Taylor 312-cはネックリセット、ネック再塗装、フレット交換、ブリッジプレート・リペアなどを含むトータル・リペアを行いました リペア後のギターを受け取られて、S.I.さんから暖かいメッセージが届きました。
樋口英之さま
Taylor312Cの修理有難うございました
早速弾いてみた所、この個体の音色の個性はそのままに、和音、メロディ共に明瞭感が出たと思います
フレット・サドル・ナット交換により、必要最小限の押弦でストレスなく弾くことが出来ました
ネックの再塗装により左手で感じる振動がより伝わって右手のピッキングのより細かい強弱の違いがイメージ出来る様になりました
基本的な音色は大きく変わる事は無いけれど演奏者の音の感じ方が変わり演奏の強弱も変わるので、結果として音色も良い方向に変わっていくのかなと思います
20年近く弾いてきたギターなので消耗部品は交換しつつ、後10年、20年と弾いていけたらなと思います
有難うございました。
S.I.さん、早速の暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました
比較的大がかりなリペアとなりましたが、リペア後のギターにご満足いただけて、私もホッとしております
ネック再塗装では、以前のリペアの塗装を剥がすのに、かなりの時間を割きました
また、オリジナル塗装皮膜が全体的に浮いておりましたので、その間隙の空気層が作った下地塗装ムラを解消するのに苦労しました
弦周りの方はネックリセットを行った効果により、箱鳴り感が増加したと思います
引き続き、YAMAKIもリペアを進めさせていただいております
完了しましたら、追ってご連絡を差し上げたいと思いますので、今しばらくの間お待ち願います。
ネックリセット~ネック再塗装
リペア前の状態確認
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- 1.リペア前のヘッド部、ネックの状態です。
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- 2.塗装が浮いているのが見えます。
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- 3.ネックヒール部はボディとの接合部の塗装が剥がれてきています。
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- 4.ナット部分は剥がれてしまっている部分も見られます。
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- 5.フィンガーボード接合部も浮いています。ネックリセットを行う際にネック再塗装を行います。まずはネック取り外しを行いましょう。
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- 6.フィンガーボードも浮いています。ネックリセットを行う際にネック再塗装を行います。まずはネック取り外しを行いましょう。
ネック取り外し
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- 7.ボルトオン・ネックジョイントですので、ネックポケットへのアクセスホール加工は行わず、フィンガーボード分離を行います。ヒーターを当て木でクランプします。
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- 8.ヒーターに通電します。フィンガーボードの温度をモニタしながら徐々に温度を上げていきます。
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- 9.そのまま数分間置いた後、ナイフを差し込んでいきます。接着剤が熱で軟化しているのがわかります。
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- 10.15フレット下部分までナイフが入りました。フィンガーボードとボディの取り外しが完了です。次にネックの取り外しを行いましょう。
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- フィンガーボード分離の様子です
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- ネック取り外しの様子です
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- 別角度から見たネック取り外しの様子です
ネック再塗装
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- 11.ヘッド部裏側の塗装浮き部分です。
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- 12.浮き部分を剥がしていきます。
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- ネック塗装を剥がしている様子です。
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- 13.少しずつ剥がしていきます。
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- 14.数日かけて塗装を剥がしました。
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- 15.さらに数日かけて塗装を行いました。マット仕上げです。
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- 16.数日かけて乾燥・固着を待ちます。
ネック調整
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- 17.ネックヒール部です。マスキングテープを貼り、この部分の微妙な高さを目安に作業を進めていきます。
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- 18.ヒール部分を削っていきます。
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- 19.目標のヒール高が削り出せました。これに合わせてネック接合部を調整加工していきます。
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- 20.ネック接合部を削っていきます。
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- 21.同様に反対側も切削加工を行います。少しずつ慎重に削っていきます。
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- 22.ヒール先端部はよく研いだノミで削ります。
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- 23.ボディとフィンガーボード接合部をサンディングブロックで平坦にしておきます。
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- 24.ボディ側ネックスロットの外側にマスキングテープを貼ってボディを保護します。
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- 25.ネックとボディの間にサンドペーパーを挟みます。
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- 26.ネックをボディに密着させながらサンドペーパーを抜き取ります。
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- 27.1弦側と6弦側の両方を行います。このとき両サイドの引き抜き回数を覚えておきます。
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- 28.ネック取り付けの直線性を確認します。直線けがき線の入ったアクリル板をネックからブリッジにかけて乗せます。
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- ネックヒール部を調整している様子です
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- 29.ナット部分センター位置にケガキ線を合わせます。
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- 30.ブリッジ部分も同様にセンター位置にケガキ線を合わせます。
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- 31.さらにネックとボディの接合部(14フレット)のセンター位置にケガキ線が乗っていることを確認します。
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- 32.ネック接合の準備が完了しました。
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- ネックとボディの直線性と取り付け角度を確認している様子です
ネック再接合
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- 33.HideGlue(膠:ニカワ)をフィンガーボード裏とネック接合部に塗っていきます。
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- 34.接着剤が均一になるようにヘラでのばしていきます。
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- 35.ネックとボディを接合します。ゆっくりジョイント部にネックを置きます。
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- 36.クランプと当て木でネックを固定し、あふれ出た接着剤をふき取っていきます。
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- ネックを再接合している様子です
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- 別角度からです
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- 37.マスキングテープをはがします。
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- 38.このまま固着を待ちましょう。
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- ネックリセット後の様子です
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- 39.リセット後のネックヒール部です。
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- 40.ネックとボディの密着度はギター全体からの出音の要です。
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- 41.オリジナル・ヒールキャップを当ててみました。
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- 42.ネック取り付け角度を確保するために約1mmヒール部を削りました。
リペア後の状態確認
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- 43.リペア後のヘッド部です。
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- 44.ヘッド部裏側です。
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- 45.ネックヒール部とボディの接合部です。
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- 46.ナット部分です。
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- 47.フィンガーボード接合部です。
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- 48.フィンガーボード・サイドです。
フレット交換
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- 1.フレットを抜いていきましょう。はんだごてでフレットを暖めながらゆっくり抜いていきます。
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- 2.フィンガーボードを傷つけないように最後までゆっくりと抜いていきます。
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- フレットを抜いている様子です
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- 3.フィンガーボードの平面性を確認します。
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- 4.軽くサンディングします。
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- 5.フレット溝の中のゴミ類を削り出します。このときもフレット溝エッジを傷つけないように注意します。
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- 6.フィンガーボードをクリーニングします。
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- 7.フレットプレスの準備が整いました。
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- 8.フィンガーボードの湾曲度(アール)を計測します。
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- 9.フレットベンダーでフレットにアールをつけていきます。
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- 10.フレットをフィンガーボード幅よりも少し大きめに切り取ります。
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- 11.タングニッパでタング部をカットします。
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- 12.タング部処理を終えたフレット端です。
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- 13.第一のフレットプレス・ジグです。
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- 14.アールにあった先端ビットをジグのプレス部に固定します。
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- 15.ジグをサウンドホールから入れていきます。
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- 16.ハンドルを回してフレットをプレスします。
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- 17.ボディとネックの接合部分付近まで、この要領でプレスを進めていきます。
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- 18.2つ目のジグはこのように固定します。
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- 19.ネジを締めてフレットをプレスしていきます。
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- 20.順にプレスを進めていきます。
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- 21.3つ目のジグで残りのフレットをプレスしていきます。
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- 22.すべてのフレット打ち込みが終わりました。
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- フレットプレスの様子です
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- 23.打ち込み終わったフレットの端は飛び出ています。
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- 24.飛び出した部分をカットします。このとき切れ端が行方不明にならないように指先で受けます。
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- 25.カットしたフレット端です。
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- 26.カットしたフレット片は失わないように一カ所にまとめておきます。
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- 27.専用のヤスリを使ってフレット端を整形します。
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- 28.1弦側のフレット端も同じように整形します
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- フレット端整形の様子です
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- 29.整形されたフレット端です。
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- 30.さらにフレット・エンド・ドレッシング・ファイルでバリを取っていきます。
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- 31.引き続いてフレットすりあわせを行いましょう。マスキングテープでフィンガーボードを保護します。
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- 32.ボディもアクリル板でカバーしました。
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- 33.直定規を乗せて、フレット山が凹んでいる箇所にマークを入れます。
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- 34.マークされた部分を中心にフラットファイルでサンディングします。
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- 35.平らになったフレット山を専用のヤスリで丸くしていきます。
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- 36.紙ヤスリ(#400)で粗研磨します。
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- 37.さらにスチールウールで研磨を進めます。
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- 38.最後はコンパウンドで磨き上げます。
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- 39.プロテクタ類を外しましょう。
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- 40.ピカピカのフレットになりました。
ブリッジプレート・リペア
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- 1.ボディ内部ブリッジの裏側に取り付けられているブリッジプレートです。弦のエンドポールが食い込んでしまう状態になっています。
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- 2.メイプル材からブリッジプレート・リペアのためのプラグを切り出します。
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- 埋木用プラグを切り出している様子です
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- 3.完全に切り離さず、ぎりぎりのところで固定させておきます。
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- 4.プラグの中央に小穴を開けます。位置決めのためにポンチで凹みを入れています。
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- 5.小穴があいたプラグです。まだ材に固定されています。
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- 6.切り出し終えたプラグたちです。
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- 7.プラグの裏側には木目がわかるように線を入れておきます。
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- 8.このカッタージグを使用して、ブリッジプレートの凹み加工を行います。
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- 9.ブリッジ表面のハンドルを回して、カッターを回転させ、ブリッジプレートの凹み加工を行います。
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- 10.ボディ内でカッターはこのようにブリッジプレートと接触しています。
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- 11.1弦の凹み加工を終えたブリッジプレートです。
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- 12.同様にして3,5弦の凹み加工も行いました。
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- 13.マスキングテープの粘着面を外側にしてプラグを半固定します。
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- 14.タイトボンドをプラグにつけて、小ネジを中央の穴にねじ込みます(この小ネジも半固定状態です)。
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- 15.半固定状態でプラグをそっとブリッジプレートの下に運んでいきます。
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- 16.1弦のプレート凹み部分にプラグを接着しました。小ネジは少し引き上げてプラグを固定した後、緩めとります。
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- 17.1,3,5弦のプラグ固定が終わりました。このとき木目方向を確認しておきます。
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- 18.アクリル板を挟んでマグネットクランプした後、固着を待ちます。
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- 19.1,3,5弦のプラグ固着後、同じように2,4,6弦のプラグ接着を行います。
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- 20.6弦すべてのプラグ接着を終えました。
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- 21.固着したプラグにブリッジピン穴を開けます。プレート側に当て木を当てて一つずつ開けていきます。
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- 22.クランプを避けるように長いドリルビットを使用します。
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- ブリッジピン穴を空けている様子です
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- 23.プラグにブリッジピン穴を開けました。
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- 24.弦を張りました。エンドポールがプレートの上にしっかり固定されています。
ナット交換
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- 1. オリジナルナットです。
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- 2.当て木を当ててコンとたたいて外します。
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- ナット取り外しの様子です
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- 3. ナットを取り外したナット溝です。
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- 4.ナット溝のクリーニングを行います。ナット溝に残った不要物を削り取っていきます。
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- 5.クリーニング完了したナット溝です。ナットが溝と直接触れることによってギターの音色の改善が期待できます。
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- 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 9.1弦側からもナットの密着を確認します。
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- 10.逆光を利用すると密着状態の確認が効率的に行えます。
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- 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。
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- 14.ナット上部を切り取りました。
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- 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 16.ナットらしくなってきました。
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- 17.目標の弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)
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- 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 20.弦高調整前のナットです。
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- 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 23.ナット高調整前の弦溝です。
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- 24.弦高調整後のナット弦溝です。
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- 25.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
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- 26.ナットと弦の接触面積と角度を最適化することによってギターの音色は大きく変わります。
ピッチ調整~サドル作製
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- 1.サウンドホールにチューナー、サドル位置にイントネーターを取り付けました。
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- 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。
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- 3.サドル山位置を書き写していきます。
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- 4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。
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- 5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。
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- 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
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- 7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します
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- 8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。
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- 9.サドル高の切り出しを終えました。
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- 10.サドル高を切り出したサドル上部にピーク位置を書き写します。
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- 11.サドルピーク位置を削りだしていきます。
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- 12.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
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- 13.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
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- 14.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 15.サドルを取り付けました。
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- 16.完成したブリッジとサドルです。