odyssey
ギター工房オデッセイ
Odyssey Guitar Craft

K.Yairi YW-1000

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長野県にお住まいのM.K.さんからK.Yairi YW-1000のリペアについて、下記のご相談をいただきました。

長野県在住のM.K.と申します。初めてのメール失礼します。
2014年製のKヤイリYW-1000を保有し、日夜弾き込んでおりますが、
ベース音(4~6弦)の鳴りが詰まったような音で気持ちよく響いていない気がします。
また、3フレットまでのブリッジコード(例えばBm、F#m、Cm、C#mなど)が、弦高を低めにしているにもかかわらず他のモデルよりも抑えにくいと感じます。
このような内容でも修理をお願いしてもよろしいでしょうか。ご指南ください。

ギターを受け取り、フレット交換、ブリッジプレート・リペアなどを含むトータル・リペアをご提案させていただいた上で、リペアを行わせていただきました。リペア後のギターを受け取られて、M.K.さんからとても温かいメッセージをいただきました。

ギター工房オデッセイ 樋口様

この度はリペアありがとうございました。

到着後に弾いたところ、Yairi特有の中高音の伸びもさることながら低音の響きがリペア前に比べ格段に高まり、全体の音のバランスに非常に満足しております。

恐らくブリッジピンの補修でボディーへ音がしっかり伝わり、籠り気味だった音がボディ全体に響くようになったものと感じております。

フレット、サドル、ナット交換、弦高も調整いただき、バレーコードもリード弾きも気持ちよく押さえられるようになりました。

あと一台あるGibson J-45も相当弾き込んでおり、経年の劣化も感じられますので改めてリペアをお願いしようかと思っております。

この度のリペア誠にありがとうございました。今後とも引続きよろしくお願い申し上げます。

長野県 M.K.

M.K.さん、とても暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました。

リペア前のギターは、仰るとおり演奏性は悪い上に、サウンドホールからのみ出音する、大変悲しい状態でした。
今回のリペアで、フレットと弦の接触状態を最適にするべく、フレット山の整形を行った上で、弦周りパーツ(ナット、サドル、ブリッジピン)をTUSQ化することで、弦の振動をギターに効率的に伝搬できるようになりました。
リペア後のギター試奏では、ドレッドノートのふくよかな箱鳴りを含めた音色を確認することが出来て、本来のギターの音色を取り戻せて、私もとても嬉しい気持ちになりました。
これからも蘇ったYW-1000と一緒に素晴らしいギターライフをお送りください。

この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。
重ねてお礼を申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

フレット交換

ブリッジプレート・リペア

ナット交換

ピッチ調整~サドル作製