Dent Repair
戻るギターを大切に使っていても、ちょっとした不注意で傷つけてしまうことがあります。このケースはサイドとトップのエッジを何かに打ち付けて凹んでしまった打痕跡の修復です。
蒸気を使った木部繊維修復とペーストによる埋木を行った上でステイニングを行いました。
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- 1.ボディトップとサイドの角に打痕跡が見られます。
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- 2.中央部の木部は欠損していますが、周囲の部材は凹んだ状態で残っています。
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- 3.水を含んだ布を半田ごてに当てて蒸気を発生しながら打痕部分の繊維を緩めていきます。
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- 4.周囲部分は元の形状を取り戻し、中央の欠損部分だけが残りました。
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- 蒸気で打痕跡を補修している様子です
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- 5.部材と同じスプルース材のペーストで欠損部分を埋めます。
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- 6.ペースト乾燥後、軽くサンディングしました。
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- 7.周囲に合わせてステインを塗ります。
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- 8.補修後の打痕跡です。ほとんど目立たなくなりました。