Side Shoulder Crack Repair
戻るサイド(ショルダー部)の凹みを伴う打痕跡のリペアです。凹み部分はサイド板が完全に割れている状態ですので、サイド曲面の矯正を行うと共に、内部からのパッチ当てを行い強度補強を行った上で、塗装補修・タッチアップを行いました。
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- 1.リペア前のサイド・ショルダー部です。
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- 2.落下物との衝撃で割れ・凹みが見られます。
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- 3.約1mm程度凹んでいます。
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- 4.最初にサイド凹み部分をボディ内部から矯正するための当て木を切り出しました。
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- 5.当て木をジャッキで固定して凹み部分を外側に押し出します。
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- 6.さらに濡れ布を半田ごてで暖めて、サイド板を矯正します。
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- 蒸気でショルダー・割れ部分を矯正してる様子です。
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- 7.ボディ内部から割れ部分を固定するパッチ材を切り出しました。材の木目はサイドと垂直になるようにカットします。
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- 8.パッチ材がこのままの形状では割れてしまいますので、接着部分にあわせてアールを付けます。
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- 9.ベンディング・ヒーターで剤を暖めていきます。
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- 10.材が割れないように少しずつアールを付けていきます。
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- パッチ材をショルダー部位のアールにあわせてベンディングしている様子です。
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- 11.補修部分にぴったりのパッチ材に加工できました。
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- 12.パッチ材を接着部分にマスキングテープで仮固定します。
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- 13.パッチ材とボディに直径0.3mmの微小穴を空けます。
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- 14.このジグを使ってパッチ材を固定します。
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- パッチ材とサイドに微小穴を空けている様子です。
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- 15.パッチ材側には抑え金具を固定します。
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- 16.スチールワイヤーをペグ・ライクな固定ジグに巻き付けます。
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- 17.ボディ内部にパッチ材を入れていきます。
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- 18.ボディ内部を覗いた様子です。パッチ材が割れ矯正部分に固定されました。
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- 19.ボディ外部からワイヤーを引っ張ってパッチ材を内部に固定します。
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- 20.パッチ材はワイヤーでしっかりと固定されています。
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- 21.サイド矯正、およびパッチ材固定後のショルダー部です。
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- 22.横から見た様子です。凹み傷は修復できました。続いて塗装補修を行います。
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- 23.修復部全体にラッカーを乗せます。
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- 24.ラッカー乾燥まで数日間待ちます。
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- 25.スクレイパー(かみそり)を使ってラッカーが盛り上がった部分を削っていきます。
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- 26.少しずつ削りとっていきます。
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- スクレイパーでラッカーを平坦にしている様子です。
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- 27.ほとんど平坦になりました。もう少しスクレイピングして止めます。
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- 28.ここからは水研磨を行います。
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- 29.耐水ペーパーを使って研磨を行います。
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- 30.徐々にグリッドを上げていき、跡が残らないようにします。
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- 水研磨を行っている様子です。
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- 31.研磨を終了しました。
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- 32.横から見ても凹み跡は全く見えなくなりました。
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- 33.リペア後のショルダー部です。
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- 34.修復跡はほとんど目立たなくなりました。