K.Yairi WY1AP
戻る岐阜県にお住まいのN.T.さんからK.Yairi WY1AP, GUILD D25N、Gibson J-50、Martin HD-28Vの4本のリペアご依頼をいただきました リペア後のギターを受け取られてN.T.さんから暖かいメッセージをいただきました。(K.Yairiのご使用予定があるとのことでしたので先行してご返却しました)
樋口様
こんばんは!!お世話になっております
昨日、ヤイリのギター届きました
すごく綺麗な音で鳴りますね!!これが樋口様のHPで皆様がおっしゃってる『鈴なり』ってやつですかぁ・・・
まったく素人の女房にも分かったみたいで『シャリーン』が綺麗なんですね
サスティーンもグーです
いやぁ、、、後のデカイ3台はもっと期待しちゃいます
さすが、一流プレイヤー!ならではの職人技!お見事でした
今日、午前中に今年最後のイスズスタジオでの訓練行ってきましたが、PA通した音も良かったです
ありがとうございました。。
では、良いお正月をお迎えください。
N.T.さん、早速の暖かいメッセージをいただき、ありがとうございました K.Yairiの潜在能力をできるだけ出せるように調整させて頂きました まだまだ新しいギターですので、これから熟成された響きに変わっていくことが楽しみですね お預かりしている3本も家に帰る日を楽しみにしている様子で良い子にしております(笑) 年越しのリペアとなりますが、完了まで今しばらくお待ち願います この度は弊工房にリペアのご依頼を賜り、本当にありがとうございました 引き続きよろしくお願い申し上げます。
ナット交換
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- 1.ナットに当て木を当てて軽くコンとたたきます。
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- 2.ナットが外れました。
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- 3. ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が薄く残っています。
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- 4.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。
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- 5.クリーニング完了したナット溝です。
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- 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。
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- 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。
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- 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。
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- 9.1弦側からもナットの密着を確認します。
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- 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。
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- 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。
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- 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。
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- 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。
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- 14.ナット上部を切り取りました。
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- 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。
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- 16.ナットらしくなってきました。
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- 17.オリジナルナットから弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)
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- 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。
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- 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。
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- 20.弦高調整前のナットです。
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- 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。
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- 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。
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- 23.6弦のナット高をギリギリまで下げました
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- 24.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
ピッチ調整~サドル作製
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- 1.ブリッジにイントネーター、サウンドホールにチューナーを取り付けました。
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- 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。
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- 3.サドルピーク位置を書き写しておきます。
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- 4.サドル溝幅に合わせてサドルスラブを切り出します。
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- 5.フラットファイルで平面を削りだしていきます。
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- 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。
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- 7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。
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- 8.ピッチ調整時に確認したサドル高にあわせて切り取りました。
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- 9.サドル上部にピーク位置を書き写します。
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- 10.サドルピーク位置を削りだしていきます。
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- 11.ブリッジピン穴加工を行います。まず、糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せます。
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- 12.さらにミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。
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- 13.ブリッジピン穴加工を終えました。
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- 14.完成したオフセットサドルとブリッジです。