odyssey
ギター工房オデッセイ
Odyssey Guitar Craft

GUILD G37

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東京都にお住まいのH.M.さんからGUILD G37のリペアご依頼をいただきブリッジ脱着、フレット交換を含むトータルリペアを行いました。
H.M.さんからは以前にAria, Gibson Hummingbirdのリペアご依頼をいただいており、今回で3本目のギターリペアご依頼となります。H.M.さん、いつもありがとうございます。
リペア後のギターを受け取られて、H.M.さんからとても暖かいメッセージが届きました。

ギター工房オデッセイ 樋口様
3本目のリペアありがとうございました。

実は今回のリペアは、お願いするかどうか少し迷いました。
今までのリペア2本は、ブリッジのボルト固定で見栄えが悪かったり、メイプル仕様Hummingbirdなのに音がはっきりしない。
等々、何とかしなきゃ、との思いで実績のあるオデッセイ様にお願いした次第でした。

しかし今回のギターは、元々音は良い。さすがヴィンテージギルド。
けれどブリッジがチョコっと浮きはじめているし、サドルは斜めっている。
でも予算の問題もあり。正直このままでもいいかな、と思いつつ弾いていました。

ですが、このまま5年弾き続けてブリッジが割れたり、剥がれたりしたら、
今の比にならないほどの出費となるな、と思いお願いすることといたしました。

戻ってきた時の感想は、おおぉ75年製とは思えない!

樋口さんには無理を言って、ブリッジ交換せず、サドル穴調整で凌いで頂き、感謝です。
オリジナルブリッジも保てたし、費用も安く済んで、、、お願いしてよかったです。

ブリッジをいじることでの音色変化が心配でしたが、あの、Guild特有の低音はそのままに、サスティーンが伸びたように思います。
何より、ブリッジの不安が解消されて、安心して弾ける、叩ける。(? 誰かが、Guildギターは打楽器だって言ってましたっけ)
これであと10年20年弾いても大丈夫です。
ありがとうございました。

H.M.さん、とても暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました。

今回のギターリペアのメインタスクはブリッジ関連だったのですが、ブリッジ浮きに伴ってブリッジがサウンドホール側に移動していることもあって、脱着には少し工夫が必要でした。
なんとか課題をクリアして弦を張ったとき、ギターから流れてきたのはビンテージGUILDのすさまじい音色でした。
ブリッジとボディの密着度の重要性を改めて確認させていただけたリペア工程でした。
リペア後のギターにご満足いただけて、私もとてもうれしい気持ちでいっぱいです。
これからも潜在能力を取り戻したG37と一緒に素敵なギターライフをお送りください。

この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。
重ねてお礼を申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

ブリッジ脱着

ブリッジ取り外し

サドル溝再加工

ブリッジ接着

フレット交換

ナット交換

ピッチ調整~サドル作製